二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: REBORN 開闢の大空へ 久々更新,コメ求む!! ( No.10 )
- 日時: 2010/02/13 19:39
- 名前: 秋空 (ID: WlsPDN8U)
- 参照:
コメント有難う御座います!
智那へ
勝手に設定造っちゃってゴメンね?
嫌だったら直すよ!
璃亜様へ
コメント有難うです^^
HN変えたんだね?
改めて宜しくなのですハイハイぃ♪
REBORN 開闢の大空へ 第十六話「闇に巣食う魔物 Part1」
ズン
ズズズン……
ゴシャァ!!!
勇壮なる岩山の上で二人の男達が全力でぶつかりあう。
岩が小石のように粉砕されまい上がり砕けて風に流されていく。
二人の攻撃力の高さが理解出来る。ザクロの力は嵐…攻撃的な力だ。
しかし,シルバニアの力は雨…鎮静と言う攻撃的とは言えない力だ。
それで,余裕でザクロの攻撃をはじいている様は実力の優劣を物語っていた。
ザザァ…ザクロ「くははは!てめぇの攻撃なんざあたっても痛くもなんともねぇさ!!」
ズッ…シルバニア「俺の雨亀はふだん防御型でね…?
攻撃をするってぇと面倒がって逃げたがるんだ。
だから,ゆっくりこいつの攻撃力を生かせるフィールドを造らなきゃならない」
ザクロ「何を言ってる」
シルバニア「料理の下準備が大事なように…戦いも下準備が大事だ……
俺の下準備は終った。お前の未来は敗北一色……だ!!」
カッ…
ザクロの周りを水の竜がうねる。
ザクロはそれに嵐の力を叩き込むが効果がない。
水の竜はグルグルと回転し鋭い。
ザクロはその時思い出していた。水を勢い良く噴射するとダイヤモンドすら切れることを。
この回転する水の竜はその巨大バージョンの檻だと言うことを。
水の竜がザクロを囲むようにして近付いてくる。
逃げ場はない。
ザクロは青褪めた表情で防御に全力を注いだ。
ドパアァァァァァン!!!ザクロ「ぐがああああああああああああああああああ!!!」
シルバニア「お前の甲殻のレベルに合わせて加減はした。
そうじゃなきゃお前が死ぬからな。お前は大切な駒だ。生きていてもらわないと困る」
ドシャァ…ザクロ「はっはっはっはっは…」
シルバニア「よし,生きてるな?」
ザクロ「強ぇじゃねぇかてめぇ…この修羅解放をして勝てなかった相手はいねぇぜ!」
シルバニア「それはてめぇが弱い奴とだけ戦ってたからさ」
普段は逃げることを優先し防御しか出来ない男と目される男だ。
古株としてザクロもシルバニアの事は知っていた。
しかし,強くはない。唯逃げるだけの男と認識していた。
それが本当はこの実力なのだ。
魅入られた。ザクロはシルバニアの靴にキスをするかのように座り込んだ。
その様を上から見下ろしシルバニアはニヤリと笑う。一つ目の課題はクリアしたからだ。
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〜ベルフェゴール・ルメルー・ルッスーリアサイド〜
彼等がリング採掘班を変更してからちょうど1週間になった。
メンバー同士次第に打ち解けあい関係も明白になってきた。
ベルフェゴールとルメルーは詩唄の件や性格の問題でいつも衝突する。
それをその中で一番まともなルッスーリアが母親のように止める。
このメンバーの掛け合いはそんな感じだ。
今日は彼等はロシアの峰峰を尾根伝いに歩いている。
雪に包まれた似た様な風景が続き風は冷たい。
気の短い2人は喧嘩をしながら登っている。
ルメルー「おっせぇんだよ王子!」
ベルフェゴール「黙れよ!王子は一番ゆっくりして良いんだよ!
そもそも,王子のペースに合わせるのが諸市民だろうが!」
ルメルー「誰が小市民だ!?俺様はルメルー様だぞ!!」
ベルフェゴール「小市民だろうが!!」
ルメルー「やるか?」
ジャキン…ベルフェゴール「にっしっし…此処で戦ってみる近距離戦のてめぇじゃ…
俺のところ来るまでにナイフ避けきれないで足滑らせて下まで真っ逆さまだぜ?
多分…間違いなく死ぬよ…まっ,俺の詩唄が独占できるんだから良いけどな♪」
ルメルー「詩唄は俺の物だぁ!!」
ダンダン…
ガシィ…ルッスーリア「んもぉ〜,女の子を物扱いするようじゃ持てないわよ?」
ルメルー「……てめぇはおかんか!?」
喧嘩のせいで一触即発になる。
ベルフェゴールとしては本気で恋のライバルを減らすためにも此処でルメルーを消したいようだ。
ルメルーは断崖絶壁をまるでレイヨウの様にベル目掛けて飛び降りていく。
その手に刃を携えベルフェゴールを一刀両断する気だ。
それをルメルーとベルの間に居たルッスーリアが止める。
ルッスーリアの気色悪い説教にルメルー達は嫌気がして喧嘩を止めた。
そんな時だった。
ズガァン…
ルッスーリア「いやぁ!?何の音!!」
ザクロ「よぉ,先着は色物オカマか?此処はおめぇらにとっての地獄だぜ?」
崖を登り広けた場所がある。
そこのちょうど真ん中に奇妙な姿の人間が居る。
ボックス兵器を開放したザクロだった。
同盟を組んだ筈の男が何故目の前で自分たちに殺気を振り撒いているのか…………
ベルフェゴール「何だ血迷ったか?」
ザクロ「別に血迷ってなんかいねぇよ白蘭様の気が変わっただけさ」
ベルフェゴール「しし♪所詮,色物か……主が血迷ったってな!!」
ブン…
もう敵だと理解しベルフェゴールは楽しそうに刃を投げる。
最近,リング探しばかりに専念していて殺しを忘れていたのだ。
———殺しは好きだ
それなのに最近出来ない___
<たっぷりウサ晴らししようじゃねぇか!!>
心底楽しそうにザクロにナイフを投げる。
その刃はザクロに当たるが弾かれ雪の絨毯に堕ちた。
ルメルー「投げナイフなんかじゃ傷はつかねぇらしいな…」
ベルフェゴール「何が言いたいの?」
ルメルー「役立たず」
ベルフェゴール「チッ」
ルメルーの言葉に苛立ちベルは舌打ちをした。
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〜雲雀・フラン・フォール・リーサイド〜
一方,雲雀恭也及びフォール・リー,フランの組はと言うと完全にばらばらだ。
雲雀はそもそも他人と足並みを合わせるのにも
理由が必要な人物だから他の2人とは会話などしない。
フォールとフランはと言うとフォールに恋心を感じたフランが
一方的にフォールに声をかけて煙たがられている状況だ。
無論,雲雀優先の旅となっている。
フラン「フォールさん,ユーはどんなお花が好きですか?ミーは白い白い純朴なユリが似合うと…」
フォール「そうかしら……私は紫が好きだわ。貴方にとっては毒々しい趣味かしら?」
フラン「いえ,ユーには高貴でしかし深みのある紫も良く似合うです」
フランは顔を赤らめながら冷たく受け答えだけするフォールに熱心だ。
甘えん坊で好きな物には目の無いフォールだがフランのずれた感覚のせいでそれを見抜けず
逆に寒々とした関係となっている。
フォール「フランちゃんは可愛らしいピンクが似合うな」
フラン「OH!ピンク綺麗な色で大好きです♪ジャッポーネの桜は素敵でしたよ♪」
フォール「桜…見たいな!!」
フラン「暇が出来たら見に行きましょう♪」
フォールの甘えようと言う意思を忘れきれない言葉がフランの胸にしみる。
フォールの思いと趣味に気付いた瞬間にこの2人は急接近するように見えた。
雲雀「下らない話は良いから疲れたから休もう」
その雲雀の言葉に「チッ」と舌打するフランだった。
ガサッ…フラン「ホワット!?」
フォール「何か居るね……ふふっ,誰かな?」
自分達に自らの存在を気付かせる音。
そして,明確な殺気……実は戦闘狂であるフォールは久し振りに血を見れると楽しそうだった。
END
NEXT⇒第十七話「闇に巣食う魔物 Part2」
〜ちょっとじゃれ合い〜
ベルフェゴール「詩唄可愛いよなぁ♪」
ルメルー「俺の嫁だ!!」
フラン「NO!詩唄さんなんてカスです!!一番美しいのはミーの嫁のフォールさんです!!」
ルメルー「餓鬼の分際で!」
ベルフェゴール「ししっ,生意気…ムカつくカエルにはお仕置きだ!!」
フラン「やる気ですが?負けませんよ…へたれ兄弟!!」
ルメルー「んだと!?」
ベルフェゴール「へたれはてめぇだ!女みたいな顔しやがって!!」
ユラァ…
ゾクゥ…ベルフェゴール「何か悪寒が…」
ルメルー「俺一抜けた!」
ガシィ…フォール・詩唄「うるせぇんだよ!!!!」
ズガシャアァァァァン!!!フラン「お助けえぇぇぇぇぇぇぇぇ」