二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: REBORN 開闢の大空へ 久々更新,コメ求む!! ( No.15 )
- 日時: 2010/02/28 18:00
- 名前: 秋空 (ID: j62VnjSr)
- 参照:
璃亜様へ
コメント有難うなのですぅ♪
もっとも〜っと,ベル達追い込んで行くよぉ?
REBORN 開闢の大空へ 第十八話「闇に巣食う魔物 Part3」
目の前の2人の男__
ルッスーリアが死に一気に不利になった2人。
ルメルー「あんな気色悪ぃ野郎でも居なくなると寂しい物だな」
ベルフェゴール「っていうかそれ以前にやばくね?」
ザクザク___
固めの雪に堕ちる足音がザクザクと騒ぐ。
地力で勝るザクロたちが悠々と距離を狭めていく。
ルメルー達は軽口を叩きながらも隙を見せずに少しずつ後ろに下がる。
血塗れで横たわるルッスーリアが横に居る。
ルッスーリアは相当ベル達より後ろで戦っていたから
あっという間に其処まで追い込まれたかと感じる。
ザクロ「もう,逃げ場は無いぜ?」
ヒュ〜…ベルフェゴール「この崖から飛び降りたらどうなるかな?」
ガチガチ___
防寒服を幾ら着込んでも寒いこの高山__歯をガチガチと鳴らせながらベルは問う。
それに対してシルバニアが冷静そうに言う。
シルバニア「死ぬだろうな。原形留めず酷い有様だ。白い雪の絨毯に血の花が咲く」
ピクッ___
ガシィ!!ルッスーリア「逃げて!あたしはもう駄目だけどあんた達は逃げるくらい出来るでしょ!!」
死んだはずの骸が動いたのだ。
ルッスーリアの叫びに何の反応も無いようにベル達は崖を警戒に降りて行った。
然し,本当はベルフェゴールは嬉しそうだった。「あの野郎根性見せやがって…」
小さく呟くベルフェゴールだった。
それに対してルメルーが一言___「絶対逃げ切って事の次第を伝えようぜ」と,
ルッスーリアの思いを汲むように言った。
シルバニア「うざってぇ…オカマだ!」
ドガァ…
ドザザザッ…ルッスーリア「オカマでも……戦士よ」
スッ___
そう,凄んで見せてルッスーリアは2人とも自分に目を向けていることを確認して晴孔雀に命じる。
ルッスーリア「光源極大…」
バサァ…
カッ______
その彼の言葉と同時に晴孔雀は羽と尾を極限まで広げ光り輝かせる。
強力な熱量と光が当たり一面を焦がす。思わずシルバニアもザクロも目を閉じる。
それでも目がヒリヒリと焼けるほどの光だ。
ザクロ「ぐああぁぁぁぁぁ!?何も見えねぇ!!」
ドンドンドン…シルバニア「馬鹿野郎!目が利かねぇのにやたらめったら攻撃すんな!!
同士討ちになるぞ!」
ザクロが周りを狙いもつけずに攻撃する。
ルッスーリアは一歩も動いていないのに当たりもしない。
その様を見ながらルッスーリアは勤めて冷静なシルバニアのほうへ向かう。
ルッスーリア「シルバニアちゃんの言う事が正解!」
バキィ…シルバニア「ぐあっ!」
ドサァ…ルッスーリア「はぁはぁ…はぁ…甞めないでよねぇ♪」
シルバニア「三日天下で終わりさ…所詮,表でヌクヌクと遊んでるお前なんざ…」
ルッスーリアの蹴りを受けて吹飛びながらも卓越した体術と下が雪だった事で
大したダメージの無いシルバニアは立ち上がる。そして,ボックス兵器を発動する。
ルッスーリア「何かする気?させないわよ…ねぇ,晴孔雀!鋼鉄の翼を見せておやり!!」
ブワアァ…
ドッドッドッドッドッドッド…
晴れの活性の力により硬化強化した羽毛を晴孔雀は勢い良く複数吹き飛ばす。
ザクロはその強靭な肉体でそれを余裕で防ぎシルバニアは雨亀を盾にしてそれを防ぐ。
その間にシルバニアは雨蚊により光の目晦ましを鎮静させ目を復活させる。
ルッスーリア「どう?結構戦えるでしょ私…一瞬って言う割には時間掛かってるわよぉ?
もう,彼是10分立ってる…あの子達だってプロの戦士…10分有れば追うのも大変になるわよ」
ダン…
そう言いながらあわよくば止めを刺そうとシルバニアにルッスーリアが向かう。
雨亀で周りをガードして入るが隙間はある。余裕で攻撃は当てれる。
彼は分っていない。シルバニアが既に視界を回復している事を。
カチッ…シルバニア「馬鹿が…あの雪原の下から現れた俺…何も仕掛けていないと思ったか?」
ルッスーリア「どういうこと?」
ニタァ…シルバニア「雨小亀……時限噴水!!」
ドパパパパパパパパパパパ!!!
ズガァ___「カハァッ!?」
ドザァ…シルバニア「仕掛けていたのさ…数百の小亀の卵達を雪の下にな。
最も,時限なんて言っておきながらあれは目視による自分で発動させるタイプなんだがな」
シルバニアは噴水をモロに喰らい雪の上で喘ぎのたうつルッスーリアを見下ろしながら言う。
何故,雪の下でシルバニアはそれほど自由自在に動けたか…
理由は鎮静の炎で周りを包み雪の中で動いていたのだ。
その事からもこの男の炎裁きの熟練度が分る。
ルッスーリア「凄いじゃない___はっはっは,晴孔雀ちゃんも力尽きちゃったし…
でも…もう少し早くやるべきだったわね…はぁはぁ…もう,ベル坊や達相当下まで…」
ザクロ「ふぅ,目もようやく回復だ」
シルバニア「止め刺してやっておけ…俺ぁ,下の餓鬼たちに会いに行く」
そう言ってシルバニアは雨亀の上に乗る。
雨亀は強力なジェット噴射で高速で山を降りるように進んでいった。
シルバニアの最速移動術が是だ。時速にして100は下らない。
ルッスーリア「何よあれ…卑怯じゃない!?」
ザシュッ…ザクロ「ったく,あの旦那…ゴミ掃除させて先にメインデッシュ行くかよ」
ザクロはルッスーリアに止めを刺して愚痴を言いながら崖を降りた。
体重の重いザクロは身長にゆっくりと……
シルバニアが倒しちゃってるんじゃないかと心配しながら降りる。
__________________
了平・ラル・ディアブロサイド___
各々のメンバーに動きが有る。
何故だろう…空気が動くのには連動性と言う物が有るのだろうか?
了平達の組にも動きが有った。
その動き___それは突然,アーシェの所属するファミリー・ツヴァラサットファミリーに,
紹介されたのだ。ツヴァラサットファミリーがイグランティカと手を組んだのは,
まだ,情報として知られていない。イゴールが完璧な隠蔽を行ったからだ。
然し,元々交友関係に無い寧ろ仲の悪いツヴァラサットの誘いに乗ったのは…
ツヴァラサットもイグランティカを嫌っていて共通の敵の為に合同できると踏んだからだ。
会合の席___
(回想)
アージェ「さぁ,俺の所のコック達が腕を奮って造った料理だ。喰ってくれ」
ラル「毒でも盛られて居まいな?」
アージェ「馬鹿を言え…友好関係を造りたい一念で君たちを招待したのだ。
毒など盛ったらそれこそこの宴がパ〜になるだろ?」
了平「おぉ!!極限にこんな旨い料理は食った事が無い!」
ラル「馬鹿…」
アージェ「お褒め戴き光栄だ。我がファミリーは料理で生計を立てていてね?
その伊勢海老の大胆な料理___料理長スミルノフの自信作だ」
美味しそうにラルの静止を聞こうともせず料理に手を出しかぶり付く了平。
思い返せば腹は減っていた。最近,経費の削減の為に食事代を削っていたのだ。
その上,高級感漂う食欲をそそる料理の数々…手を出したくなるのは分る。
しかし,相手の策謀で毒等が盛られている可能性だってあるのだ。
ラルは嘆息する。
アージェ「そんなに疑わしいなら試してみるか色々と…全く何一つ怪しい所は無いさ?」
自信満々に言うアージェ…ラルとディアブロは彼の言うとおり料理一通りの臭いなどを調べた。
無論,毒が有るか無いか計る機械を使い丁寧に…
アージェ「どうかな?」
ディアブロ「確かにねぇみたいだ…」
アージェ「じゃぁ,冷めないうちに早く召し上がりな」
了平「ふむ!これも美味!!ソースの味とぷりぷりの歯応えが見事にマッチしている!」
______
その様が是だ。
安心しきって料理を楽しんだ。
確かに料理にも飲み物にも毒などは盛られていなかった。
だが,彼等は1つの見落としにより意識を混濁させアージェに捉えられた。
今は暗闇……何も無い空間に3人で縛られリングを取られて放置されている。
了平「迂闊…」
ディアブロ「迂闊すぎだ」
サスサス…ラル「貴様!!何,俺の尻を触っているんだ!?」
ディアブロ「知るか!この暗さじゃ尻も胸も有ったもんじゃ」バキィ…
ラル「足だ…分るか?」
ディアブロ「はい,女王様」
ラル「取り消せ。俺はまだまだ乙女だ」
ディアブロ「どこがだ!!鬼教官だろ!!そもそも…てめぇはSM女王だ」
バキィ…ラル「嫌なんだ…お前を蹴るのだって疲れるんだから」
ディアブロ「………はい,すみません…もう良いです」
暗闇の中で少しでも気を紛らわそうと軽口を叩きあう。
この先,どうなるのか…人質に取られるのか。殺されるのか?
どうやって脱出するか考えながら今は暗闇の恐怖を和らげあった。
__________
ベル・ルメルーサイド
ルッスーリアのお陰で彼等は崖を下り山裾を下り相当の距離を移動していた。
然し,彼等の目の前に巨大な亀に乗ったシルバニアが現れた。
ドドドドドドド…シルバニア「夢は見れたか?」
ベルフェゴール「マジかよ?あのオカマ役立たねぇ!」
思わず毒付くベルフェゴールだった。
END
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