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Re: REBORN 開闢の大空へ 5/13ストーリー更新!! ( No.41 )
日時: 2010/05/24 17:12
名前: 風 (ID: hR0c4sNb)
参照:  

REBORN 開闢の大空へEp2 第二十二話「死の嵐 Part2」


(フォール視点)


血が………
鮮血が空を舞う…
何度も見てきた光景…
放物線上に弧を描きながら堕ちていく血…


其れが落下し僕の頬へと堕ちる…
堕ちた其れは頬から滑る様に流れ落ちて
僕の頬に血の道標を造った。


幾度も幾度も血を浴びてきた…
このマフィアと言う血と戦いと暴力との界隈で生きてきたから…


              ______デモ,何でダロう?



                           ===震エてるンだ===




                 肩が



                         手が



                               体中スベテガ_______


知っている___仲間を失う感覚だ。
深く知り合った多くの言葉をかわし合った仲間を失った感覚——————


         「Meは………何だか危なっかしい貴女をフォローするのが好きみたいです♪」

旅路の途中で彼に言われた幾つもの言葉…
僕は若くて優しい彼とばかり話してた。
雲雀さんは少し怖そうだから…逃げてた。
話してみたら彼は少しブラックなセンスが有るけど優しくて良い人で……
僕は毎日彼と話しているだけで寂しくなかった。
クラウンお兄ちゃんと話している感じ…
ルメルーお兄ちゃんみたいな人が居ないのが逆に少し寂しい。

        「擦り傷…絆創膏買って来ますねフォールさん」

ドジをして怪我をすると何時も甲斐甲斐しく傷の世話をする…そんな彼との短い日々…
思い出すと—————

頬を伝って筋となった血を一縷の涙が流す。
そうすると——————

                     涙ガ止まらナくなッテ…………




フォール「いっやぁ……やだよ」


声が裏返る。
あぁ……貴方の事好きだったんだ……
不器用で優しくて大きくなったらあどけなさも減って格好良くなるんだろうなぁ………




だから,今はさっきまで楽しく会話をしていた彼が憎い…

==========

フォールは全力で死霧智の手を振り解いて倒れてヒューヒューと息をする彼の下に行く。

智「……其れが君の本音か」


倒れて瞼に涙を溜めた小さな体を彼女は小さな腕で抱き上げる。
虫の息の彼はフォールを見て笑顔で言った。



フラン「最後にフォールさんの顔を見れて嬉しいです…えっと」
フォール「何?」

フラン「師匠に…………約束果せなくて
御免なさいって言ってたって伝え……てやって…下さ・・・イ」ヒューヒュー

喉に血が溜り声が途切れ途切れになっている。
その吐息も喉が血で塞がると同時に聞こえなくなり少年は対に窒息し絶命した。



                        フォールの胸の中デ_______


フォールは自らの先程までの行いを深く懺悔して智を敵と見なし倒す事を決意した。
智もまたフォールの敵意を認知してフォールへと歩み寄っていく。
彼はすぐさま彼女との思い出など忘れ全力で攻撃を仕掛けてきた。

フォールは其れを幻術で迎撃する。彼を幻の炎の龍が無数に取り囲み襲い掛かる。


ボワアァァ…フォール「行けぇ!」
智「っ————!相変らず…大した幻術だ」バキィ

雲雀「もう,1人で戦うとか言ってられないだろう…」
フォール「雲雀…さん」


そう,幻術を煩わしがっている間に後ろから雲雀京也のトンファーの一撃が決まる。
智は防御も出来ずまともに受け軋む体を揺らしながらうめき声を上げその場に倒れこむ。
間髪居れずにフォールがボックスを解放する。       

フォール「雲刀(ブレーズ・ヴィ・ヌーヴォラ)そして,雲チーター(チートル・ヌーヴォラ)!!」

利き腕の右手に巨大な雲属性の刃をそして左肩に乗っていた二匹の猫がチーターへと変化する。
其れを見て今の今まで幻術しか使っていなかった彼女が一気にボックスを出した事に雲雀は驚く。
雲雀が恐々とした瞬間にチーターは大地を蹴り智の元へと行く。

ダン…雲雀「どうやらかなり怒ってるみたいだよ」ムクッ

ヨロヨロとした風情で死霧智は立ち上がる。
立ち上がった瞬間に霧が彼の周りを覆いつくす。
その霧は幻覚,彼の攻撃の要霧狐兄弟により造られた物だ。
雨の鎮魂と嵐の破壊そして,雲の増殖による相手を無効化して強力な攻撃を与える。
遊びは終ったというに相応しい能力だ。

智「悪いね…先ず君の霧の炎を封じさせて貰う」

キュゥン…

鎮魂の炎を持つ狐がフォールに近付き彼女の炎の威力を薄める。
そして,雲の増殖の炎と霧の構築の炎で鉄の様に硬い壁をフォールの周りに作り出す。
最後に攻撃性の高い嵐の逃げ場の無い炎がフォールを襲う。



ニィ…フォール「上しか攻撃が来る場所が無いと分っていれば幾らでも迎撃できる!」

彼女は閉じ込められて数瞬で其れを見抜き嵐狐が来る方向を見据え雲刀で一閃した。


ズン…嵐狐「!?」ボボボ…

炎を鳴らしながら彼はのたうち周る。
然し,彼女は全く気にせず鉄の壁を壁を蹴り上げながら凄まじい脚力と瞬発力で脱出する。


智「マジか…こんな脱出の仕方されたことないよ」

ズガァン…智「雲狐に雨狐!!?霧狐まで…」
雲雀「生憎と僕には君の幻術程度は聞かないんだ…色々と調べてノウハウが有るからね」

智がフォールの身体能力に感嘆していた時,自らのボックス兵器は雲雀に看破されていた。
智は眉根を潜め一番気の合うのんびりやの雨狐の方へと歩み寄る。

雨狐「キュゥゥ」
智「良く遣ったな…後は休んでくれ……霧の目発動」


霧狐のボックス兵器の活動を停止させ智は霧の目を発動する。
相手の次の行動や弱点が分る代物だ。
フォールの上空からの雲チーターの針を増殖してのニードレイ・タッコーを回避して雲雀に目を向ける。

ズドオォン…雲チーター「ガアアァァァァァ!」
智「霧鴉……俺が情報を収集したら直ちにボスに脳内の情報を与えてくれ」

そう,遺言のように言い彼は相手の攻撃をかわしながら雲雀を分析する事を優先させた。

それに対して雲雀も攻撃を仕掛け始めた。雲針鼠をカンタビオ・フォルマさせる。


                     ギュアァァ…

手錠状のボックス兵器が完成しそれは智の足を先ず捉える。


ガシャン…智『是がボンゴレボックス!最強の男のボックス!!」ドスッ…

彼の足を捉え次に彼の左手首と右手首の両方を確保…その瞬間に彼女の刃が智を貫いた。


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド…


ユラァ…智「満足か?」
フォール「ん〜ぅ…なるべくならこうなりたくなかった」ヨロッ


ドサッ…智「ハァ…僕の体が冷たくなったから?あったかいなぁ…フォール」
フォール「……………さよならさとっち……忘れないよ」

智「忘れないってどれ位?」
フォール「永遠に…」



         ——————そっカァ…永遠かぁ




                             良い言葉ダな——————


そう,フォールに抱かれながらフォールの服を血に濡らしながら言って彼は深い眠りに付いた。
その瞬間最後の命令を聞いた霧鴉は羽ばたき去る。通常,ボックス兵器は発動者本人が死ねば消える。
然し,彼の霧鴉は特殊で彼が最後に見た情報を見方のファミリーに贈るまでは消えない。
それは智のイグランティカとしての誇りなのだろう。



                                    ∞END∞

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〜ちょっとじゃれ合い〜

本編がちょっとじゃれ合いしてる空気じゃないので此処からは少しの間やらないです。
楽しみにしてる方ゴメンです!!