二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: \ ONEPIECE の 憂鬱 / ( No.4 )
日時: 2010/01/12 22:47
名前: *)李兎´`!.. (ID: faSasGNm)

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俺は、学校がだいっ嫌いだった。
ただ、あいつらに出会ってからは違った。



今日から高校生活が始まる。
はっきり言って乗り気じゃなかった。
ただ、両親の期待に応えたかっただけ。
..我侭なんか言ったこともない。
言われた事を淡々とこなせば、≪良い子≫と思ってくれていた。

っと、俺のクラスはー..「1-C」か。
ん?普通の名前では考えられない様な名前があるのを見て驚きながら
俺は、靴箱へ向かった。


「何あれー?! 可愛いくないっ?」


女子達が後ろでキャーキャー騒いでいる。
俺は、可愛いとか格好いいとか気にしない。
そんなんで浮かれている奴はだいっ嫌いなんだ。

靴箱から広い校内へドンドン入っていくが広すぎて何処が1年の教室なのか
全くわからなくって人に尋ねる事にした。


「おい。」


緊張しながらもいつもの口調で緑色の頭にいかつい顔の男に話しをかけた。


「あ゛?」


ギロリとこっちを向いて何かと言わんばかりに見てくる鋭い目。
俺は、…怖かった。


「ビッビビってなんか、ねぇんだからなっ?!」


少し涙目になりながら俺は、ソイツを残して校内をまた奥へと
逃げるように走っていった。
俺は、ただの馬鹿丸出しチビだった。

走って走って気がつくと誰かにぶつかっていた。


「...。」


ソイツは、無言で表情も変えないまま倒れた体を起こして、
落ちた本を手に取り俺を少しの間見てきた。


「なっ、なんだよ? お前だって悪いんだからな?」


謝らない俺に何も言わずそいつはただ、


「こっち。」


と、手招きをして俺を1-Cに連れてきてくれたのだ。
ああ...お礼を言わなければならない。


「あっ..あり…」


中途半端なところで言うのをやめた。
何故かって?ソイツは、俺が言わなくても首をコクンと動かして
自分の席に着いているからだ。そして、本を読んでいる。

無口な奴だが俺はソイツを嫌いという感情には襲われなかった。
いつもならほとんどの奴が嫌いで好きなんて思えなかったんだが、
コイツは違った。何か不思議な奴だったんだ。