二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: BLEACH 刹那の時間【月】 ( No.2 )
- 日時: 2010/01/14 19:35
- 名前: 秋空 (ID: uz6Wg9El)
BLEACH 刹那の時間【月】 第十ニ話「地獄のラプソディー Part2」
(夏樹レオン視点)
私達霊術院第2775期生が入学して2ヵ月が過ぎた。
術院の様子にも随分と慣れてきて皆,自分の意見を言い合うようになっていた。
そんな中私は相変らず流魂街下級区の出身と言う事で蔑まれて来た。
何故だろう……私以外にも沢山の者達が70番以下の下級区から来ているのに私だけ…
勿論,私だけではないのだ。他の皆も色々と偏見だけで語る者達の嫌味を受けている。
それでも私は………私は自分1人が可愛いのか自らの姿しか見えない。
いや,見る余裕がない。防衛本能がそうさせる。
本当は皆自分1人……友達だって唯の防衛線………そうだ…きっとそうだ。
そう思っていた私はあいつの掛け値なしの優しさを受け嗚咽に歪むのだ。
今日…この日………
————青天の霹靂に.........
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
教師「明後日,現世にて初の実施訓練を行う!
最初の訓練だ。大した物ではない!今までの授業を受けていれば楽勝だろう!!
諸君等の健闘を祈る!」
院生A「マジィ?俺なら楽勝だな♪」
院生B「うわぁ……どんな訓練だろう?痛いのかなぁ…嫌だなぁ」
院生C「最初の実践で虚の模型と戦うなんてハードそうだよなぁ…」
院生A「模型は模型だろ?本物に比べれば弱ぇっての!そもそも模型でびびってたら話になんねぇよ!」
院生C「でもさぁ…僕等まだまだ死神の卵だよ?」
ザワザワ
その日の最後の時間先生はそう言った。
明後日...明日は定休日でその次の日の授業と言う事になる………
術院自体は開いていてサークル活動の様な物や勉強をするなら入ることが出来るが……
多くの生徒は期待と不安をそのまま表していた。
そんな中私は勤めて喋らず口を結んでいた。
雪菜や佐伯達以外と話す事はない。そんな人間らしい反応も彼女等の前でしかみせない。
その行為が如何に周りに謂れのない私の恐怖感を広めさせているのか…
私は理解していなかった。
......次の日,
前の日の間に私は修行を理由に学校の道場を借りた。
そして,朝早くに私が先ず教室に入ると憂鬱そうな顔をした友人が居た。
実は私夏樹レオンは忘れ物を取りに来たのだった。
そんな私の存在を友人の佐伯マリアは気付かず俯いたままブツブツと机に何かを唱えていた。
トントン…佐伯「夏樹さん?」
夏樹「どうしたの…?」
佐伯「何でも有りませんわ。気になさらないで?」
夏樹「嘘吐き!それが何でもない奴のする顔!?」
何を言っているんだろう私は…
何時も何時も仲間達には嘘偽りの姿を見せて逃げているのに…
何で仲間と認めたこいつにだけ嘘を正そうとするんだろう。
答えないでくれ・・・答えないで良い。そう思っていたとき彼女は口を開き理由を話した。
夏樹「嘘……」
「本当なんだ___」
佐伯の父さんが余命幾ばくかだと彼女は言う。
あの隊長格も務めた事のある強い人が病に負けて今倒れようとしている。