二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 稲妻伝説!【イナズマイレブン】 ( No.8 )
日時: 2010/01/19 19:57
名前: くろーばー (ID: SLKx/CAW)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12354

第17話 八百屋のおじさん


円堂たちは北西の祠や北東の桃の木を
見に行ったが、手がかりになるようなものは
何もなかった。

「本当にこの紙、場所のヒントなのか?」

「おまえが諦めてどうする、円堂。
 次は南西の人門だ」

豪炎寺がすっかり疲れた円堂の
肩を押した。

天門に祠を置いて神々を拝み、
鬼門に桃の木を植えて鬼門避けをしたのか。
まさか人門には……

そんなことを考えつつ、南西の方向へ
ただ走っていった。

「ここは……商店街?」

「ここは南西で合ってるはずだが、
 人門がまさか商店街だったなんて……」

「紙にも『人々であふれ』と書いてある。
 ここで間違いなさそうだな。
 あ、すいかがこんなに安い」

豪炎寺が八百屋の商品を見始めた。
今日は大特価セールで、多くの野菜が
安くなっている。

「そこのサッカー少年!なんだ、今日は
 部活終わったのか。円堂さんの息子も
 いるじゃねぇか」

店の奥から威勢のいいおじさんが出てきた。
ここの八百屋は豪炎寺や、円堂の母親がよく
利用するらしい。

「今日は大特価セールでね。すいかの安さには
 驚いたろ?ところで、おまえが持ってるそれは
 なんだ?」

おじさんは円堂が持っていた紙を引き抜いた。

「おまえら、この年にもなって探偵ごっこ
 してるのか?」

「ごっこじゃないです」

「そうか。おれ、この紙見たことあるぞ。
 確か、雷門の場所のヒントが書いてあるんだ」

「おじさん、どこにあるかわかるの!?」

円堂が目をきらきら輝かせた。
おじさんはちょっと困った顔をした。

「どこにあるかまではわからんかったが、
 第2のヒントまではたどり着いたぞ」

「第2のヒント?」

「ああ、それは風門に行けばわかる。
 ただ今でも残っているかどうか……
 ってオイ!」

おじさんが気付いたときには
円堂たちは人だかりの向こうにいて姿が
見えなかった。

「おじさん、ありがとなー!」

続く!!