二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 31話更新 ( No.108 )
- 日時: 2010/07/29 21:13
- 名前: アビス (ID: 4K4kypxE)
32話〜笑顔のてるてる坊主〜
「シエラァァ!!!」
ジュビアが体に水を纏わせて突っ込んでくる。
「アイスメイ・・・・!!!」
グレイが魔法を出すのより早く、ジュビアはグレイに攻撃を浴びせる。
「俺の造形魔法が追いつかねえ!!なんとか時間を稼がねえ・・っと!!!」
グレイは窓ガラスを突き破り、屋内に入る。ジュビアもそれに追ってくる。
「アイスメイク・シールド!!」
—ジュアアアァァァ!!!—
氷に盾を出すが、ジュビアの熱湯と化した水には無意味で盾が溶けてしまう。
そしてグレイはそのままジュビアの熱湯を受けてしまう。
「ぐぉあああ!!!熱っ・・・皮膚が焼けて・・・」
グレイはそのままジュビアの水に運ばれて、また屋外に出てしまった。
「この・・・!!一か所でも凍らせちまえば」
グレイはそういうと、今度は自らジュビアの水に自分の手を突っ込む。
「凍り付けぇぇ!!!」
—ピキピキ!カチカチカチ!—
見事グレイはジュビアの熱湯を凍らせた。だが、ジュビアもまだ負けてはいない。
「ウォータートルネイド」
グレイの足もとから水が竜巻状に出現し、グレイを巻き込む。
「ぐおおおぉぉ!!」
グレイは何とか空中でバランスを取る。ジュビアは今の魔法で氷が溶け自由になっていた。
「ウォータースライサー!!」
「アイスメイク・ランス!!」
空中で氷と水の嵐が起こる。
「氷刃・一閃華!!」
その攻撃を合間を縫ってグレイの手から伸ばした氷の刃がジュビアを貫く。
だが、それはやはりジュビアには効いてなかった。
「何度やっても同じ事・・・!!!」
余裕の笑みを浮かべ言ったジュビアだったが、グレイも余裕の笑みを浮かべているのに気付く。
「へっ、油断したな。物理攻撃なら通用しねえから避ける必要はねえって」
するとジュビアは体の異変に気づく。どんどん自分の体温が低くなっていっている事に。
「気づいたか。その氷はお前を刺すためのもんじゃねえんだよ。
それは、お前の体を凍らせるためのもんだ!」
グレイの言うう通り体はどんどん固まっていき、氷漬けになってしまった。
「これで終りだファントム!!氷欠泉(アイスゲイザー)!!」
「あああああああああ!!!」
巨大な氷がジュビアを包み、そして砕けた。
「ジュビアが・・・負けた・・・?・・・・う!」
ジュビアが倒れている処に丁度突風が吹き、ジュビアの体はギルドの下へと落ちて行ってしまった。
「ジュビア!!!」
グレイが叫び、淵から覗く。ジュビアは近づく死を感じ目を瞑りながらこう思った。
(はあ、これも恋をしたいと思った罪なのね。ここで朽ちるのが運命・・・。
けど、最後にあなたに会えてジュビアは・・・)
「ジュビアアアァァァ!!!」
—ガシッ!!—
急降下していたジュビアの体は突然その場に止まった。ジュビアが目を開けると
そこにはグレイの姿があった。
「ど・・どうして・・・」
敵の私を助けるの?、そう続けようとしたジュビアだったが言葉が出なかった。
だが、グレイはジュビアに笑顔を向けると
「俺と戦った後に死んだんじゃ、寝覚めがわりぃじゃねえか・・・・。お!!」
グレイが顔をあげるとそこには雨雲が晴れて、太陽が見えていた。
(これが青空・・・。綺麗)
雨女のジュビアにとってこれが初めての青空だった。ジュビアの目には嬉しさからか、涙が溜まっている。
「やっと晴れたか・・・。で、まだやんのかい?」
光に輝く太陽にグレイの笑顔が照らされてジュビアの心は限界だった。
ジュビアはそのままグレイの胸の中に倒れこんでしまった。
—————隠れ家—————
「ここが隠れ家か」
隠れ家に着いたリーダス、ルーシィ、カムイは周りに警戒しながら時を過ごしていた。
「ウイ。いざという時のためにマスターが作っといたんだ」
「まぁ〜、その隠れ家も見つかっちゃあ意味ねえよなぁ」
「!!!」
上から声がして見ると、そこには鉄竜のガジルが逆さまに立っていた。
リーダスはすぐにパレットを出して交戦しようとするが、それよりも早くガジルは
リーダスの後ろを取り拳を鉄に変え、頭を殴り付ける。
「ギヒッ!弱えなぁ」
リーダスにそう吐き捨てるとルーシィを連れて行こうとした。
「雷太刀」
カムイがガジルの後ろを取り一閃を浴びせる。だがガジルはそれを余裕でかわし、ルーシィから距離を取る。
「おっと!速えな」
「ルーシィを連れていかせるかよ」
ルーシィの前に立ち、刀を振うカムイ。それを嬉しそうに笑うガジル。