二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 番外編2更新 ( No.135 )
日時: 2010/11/10 21:01
名前: アビス (ID: U3CBWc3a)

39話〜遺跡内で大パニック!!〜




「・・・・あれ??」

話し終わったカムイが手を口にやって呟いた。

「どうしたの、カムイ?」

「・・・・・」

レナの言葉も耳に入っていないようだ。レナはため息をつくと、そのまま歩いた。

(トルトニスの手紙・・・・確か続きがあったと思ったんだけどな・・・。
どうしてだ?思い出せねえ・・・)

「カムイ!!」

「・・・ああ。どうしたレナ?」

「どうした?じゃないよもう・・・。見て、あそこ何か祭壇っぽくない?」

いつの間にか通路を抜けて大きな広間に出ていて、そこには祭壇のような場所があった。

「・・・・ああ!!あれ!!」

レナが叫び指を指した方向には・・・・。

——————————ジョットチーム方向の道——————————

「ジェット!!ドロイ!!頑張ろうね!!」

レビィがガッツポーズを取って二人に言う。

「ああ!!あいつらに負けないように頑張ろうぜ!」

だが、二人には別の暗躍がある。カムイと考えた『レビィの好きな人を知ろう大作戦』。
その事に燃えていると、ドロイが呟いた。

「・・・なぁ、何か音がしないか?」

「音?どんな音よ?」

「何かズズズゥって滑り落ちてくる音・・・」

ドロイが上を眺めると驚愕する。レビィとジェットも上を見る。
すると、天井がどんどん下に迫ってきて、3人を圧し潰そうとしていた。

ドロイは身体にぶら下げている容器から、小さな種のようなものを取り出すとそれを地面に投げた。

「秘種!!ビックツリーー!!」

種があっという間に成長し、一本の樹が生まれた。それが支えとなり天井の落下が止まった。
ドロイの魔法は植物(プラント)。植物を急成長させる魔法だ。この魔法には先ほど投げた
『秘種』が必要で、ドロイはいつも秘種が入った容器を身体に下げている。

「今だ!!」

3人は駆け出す。すると今度は前の壁が迫ってきていた。そのすぐ横には横道がある。

「どうする!?間に合わねえぞ!!」

「私に任せて!!・・・WALL(壁)!!」

レビィからWALLという文字が飛んでいき壁に当たると、壁の動きが鈍くなった。
レビィの魔法は立体文字(ソリッドスクリプト)。文字を立体化させ
その文字に当たると、文字の意味が具現すると言う変わった魔法だ。

3人はなんとか横道に逃げると、そこにはさらに道がありそちらに進んでいく。
しばらく進むと大きく広けた部屋が現れた。

「・・・天井に何か書いてある」

レビィの言葉に二人は上を向くと、なにやら古代文字らしき言葉で書かれた石版が、天井に埋められてた。

「『ここ通りし者は生贄になりし人よ。恋焦がれる神へ愛されその命を燃やしつくせ。
されどその覚悟無き者、ここで命を果てよ』」

レビィが天井に描いてある文字を解読する。レビィは語学に長けており、何種類かの古代文字も翻訳できるのだ。
3人が言葉の意味を考えていると、周りからガチャカチャッ・・と、何かが組み合わさっていく音が響いてきた。

見ると奥の通路からかなりの数の骸骨の姿をしたモンスターが現れたのだ。

「骨武者・・・。ここに巣くっているのかしら?」

「さあな。だが、あいつらを退かさなきゃ、あの先には進めないみたいよぉ」

「だったらやることは一つ!いくぞ!!」

「ああ!」
「ええ!」

骨武者に3人が向かい討つ。

「秘種!!ナックルプラント!!!」

「FIRE(火)!!」

「隼天翔!!」

ジェットの魔法は神速(ハイスピード)。その名の通り高速で走る事が出来る魔法だ。
その高速移動で骨武者を次々に蹴散らしていく。
だが、砕かれた骨武者はすぐにまた形を取り戻し襲ってくる。

「これじゃあきりがねえ!!」

「俺が道を作る。二人はその間にあの道を通れ!!・・・電光石火!!」

ジェットのスピードが更に上がり一瞬で骨武者を倒す。
形を取り戻そうしている者にも攻撃を加え、粉々にする。

「さあ!!早く行け!!!」

二人はジェットの作った道を抜け、奥の通路へと足を運んだ。
そこで振り返ると、ジェットが骨武者に囲まれている状態だった。

「はぁ・・はぁ。くそ!!本当に厄介だな」

「秘種!!ヴァインズウィップ!!」

ドロイの出した植物が鞭のようになり、辺りの骨武者を蹴散らすとジェットに巻き付き、二人の元へと運んだ。

「助かったぜ、ドロイ!」

「なんのこれしき!」

「それじゃあ、あいつらが追って来ない内に行こう!」

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「・・・ねぇ、あれそうじゃないかな?」

祭壇のある場所に出た3人。するとレビィが祭壇の方に指を指して言った。
見ると、祭壇の上に綺麗な水晶玉の様な石が飾られている。

「まだカムイたちも来てないみたい。じゃ、私たちがあれ取っちゃおう!」

レビィはそう言うと、祭壇の元に駆け寄り石に触れようとした。すると、

「・・レビィ!!」

上から大きなモンスターが降ってきたかと思うと、レビィを捕まえた。
見ると先ほどの骨武者に良く似ているが、大きさは桁違いだった。
レビィの首筋には大きな刀が衝きつけられており、今にも切り落としそうな勢いだった。

二人が急いで駆け寄るとまた新たに2匹の同じモンスターが現れる。

「くそ!!レビィ!!!」

「・・・・ああ!!あれ!!」

遠くからレナの声がして振り向くと、レナとカムイがこちらに向かって駆け寄ってきていた。
そにこも同じ姿をしたモンスターが現れる。

「何だこのでけー化け物は!?」

「・・・確か骸骨鬼。骨武者っていうモンスターが集まって生まれたモンスターだよ!!」