二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 44話更新 ( No.156 )
- 日時: 2011/01/01 13:48
- 名前: アビス (ID: U3CBWc3a)
番外編3〜フェアリーテイルのお正月〜
「「「「明けましておめでとうございます」」」
正月飾りをしたセットの上で、フェアリーテイルの女性の皆が晴れ着姿で挨拶をした。
「とうとう迎えたわね!」
ルーシィが嬉しそうに言う。それに賛同するようにエルザが頷いた。
「うむ。やはり年始の挨拶はしっかりとしなければ、始まった気が・・・・」
「どりゃあああ!!」
—ボカアアァァアァン!!—
そのセットを壊すように現れたのはナツ。皆が茫然とする。
「そんな堅苦しい挨拶なんかしてんじゃねえよ!ほら、ルーシィ!羽根突きやんぞ!!
落とした方は顔に墨塗るぞ!!」
「ちょっとナツ!!あんたいきなり暴れてんじゃ・・・」
「この・・・馬鹿者がぁーーー!!!」
いつの間にか手に羽子板と羽子を持っていたエルザが大きく振りかぶって、打った。
羽子は物凄いスピードでナツの顔面に羽子をぶち当たった。
「げはぁっ!!」
そのまま倒れこんでしまうナツ。その顔にグレイが墨を入れる。
「はい!羽根を落としたお前の負け」
「ず・・ずりーぞ。俺は・・・ルーシィにって・・・」
「漢たるもの言い訳は見苦しいぞ!潔く負けを認めるものだ!!」
「・・・・・正月だってのに相変わらず騒がしいな。落ち着いて食えねえ」
遠く離れた所からナツたちの暴れっぷりを見ながら御節料理を食べるカムイ。
と、そこにレナがとことことやってきた。晴れ着に慣れていないのか、転びそうになる。
それをカムイが支えてやった。
「ととっ・・・大丈夫か?」
「うん。ありがとう、カムイ」
レナがしっかりと自分の足で立つとカムイの前で頭を下げた。そして
「新年明けましておめでとうございます」
「・・・ああ、今年もよろしくなレナ」
そう言ってレナの頭を撫でようとした。その時
「隙あり〜〜〜〜〜!!」
—パコォォォン!!—
カムイの顔面に羽子が当たる。遠くでナツとグレイが嬉しそうにこっちを見ている。
「こんの・・・やろう・・・」
「へっへ〜〜ん!ざまあ見ろ!いちゃついてるからだ!!さ、お前の顔にも落書きを・・・」
カムイはちらりと上を見る。羽子はカムイに当たって上に弾き飛ばされていた。
「チー!!武具化だ!!」
チーはカムイの声に応えて武具化する。その形は羽子板だった(ここからは正月ネタでお送りします)
「どらぁぁあ!!」
—パコォォォオン!—
カムイが打ち返す。と、ナツが嬉しそうに笑うと手から炎を出した。
「燃えてきたぞ!火竜の・・・羽根突き!!!」
—ズドォォン!—
羽子が燃えながらカムイの方に向かっていく。カムイがまたそれを打ち返そうとした時、エルザが前に出た。
「待て。少しお遊びが過ぎたな。これ以上激しさが増したらギルドが壊れてしまう。
私がここで止めさせよう。・・・換装!!」
「・・・な・・・・」
「鉄扇の羽子板!!・・・と、豪打の鎧!!」
でっかい羽子板を構えるエルザ。それを見てカムイは嫌な予感がした。
「お・・・おい?エルザ?うなもん振り回したら・・・・」
「はぁーーーーーーー!!」
—ブオォォォン!!!—
ギルドの中で凄まじい突風が吹き荒れる。勿論せっかくの料理も宙を舞い台無し。
ギルドの中はぐちゃぐちゃ。だけど誰一人笑顔は絶えていなかった。
「やっぱこういう方がフェアリーテイルっぽいかな」
「そうだね。清楚に終わるよりはずっと・・・ね」
「ああ、そうだな。じゃあ、最後にしっかりと締めるか。せえの・・・」
「「これからも俺たち(私たち)フェアリーテイルを見守っててくれよな(ください)」」