二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 18話更新 ( No.24 )
- 日時: 2011/08/13 20:35
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
18話〜遺跡の中で鍵探し〜
「んん〜。どれにすっかな」
カムイはクエストボードの前で悩んでいた。
今回はレナの初任務。
あまり軽くても意味がないし厳しくても意味がない。
悩んだ結果、一枚の紙に手を伸ばす。その時一緒に他の人の手も重なる。
横を見るとそこにいたのは
「カナ」
「カムイじゃないか」
大酒のカナがいた。大樽15個は余裕で飲み干す。
異次元の胃袋を持つ女性。
「あんたもこの依頼に請けんのかい。
丁度いい。今回だけチーム組まないか?」
「俺は構わないが・・おい、レナ」
カムイがレナを呼ぶと、トコトコとレナがやってきた。
「なに?カムイ」
「依頼は決まったんだが、カナもこの依頼を請けたいらしいから、
一緒に行ってもいいか?」
「カナ?」
レナが首を傾げる。
「そういやぁ、自己紹介がまだだったね。
私がカナ。カナ・アルベローナ。よろしく」
「うん。よろしくお願いね、カナ」
「よし。そんじゃあ、すぐ出発するから支度ができたら町の外で集合な」
「うん、わかった。それじゃあ先行って待ってるね、カムイ」
レナはそう言うと、ギルドを出て行った。それを見ていたカナが
「ふふ、まるで兄妹みたいだぞ、お前たち」
「よしてくれ。あんなのが妹だったら大変だ」
そう言ったが、カムイの顔はまんざらでも様子だった。
「なんなら、二人の相性を私が占ってやろうか?」
カナがカードを宙に浮かせながら言う。カムイは勘弁してくれと言った顔で
「いいよ、そんなことしなくても。それよりカナも速く支度しろよ。
レナを待たせちまうからな」
そう言って去るカムイ。その後姿を見ながらカードを一枚手に取った。
「はは、やっぱりあの二人はお似合いだな」
そういって、自分も酒の調達のためにギルドを後にした。
————————————————————
「そういえば、どんな依頼なの?」
馬車に揺られながらレナが尋ねる。
「そういえばまだ話してなかったな。
今回の依頼は鍵探し。ある遺跡に眠っている『天上の鍵』と
『天下の鍵』を見つけてきてほしいんだとさ」
「鍵?」
「そうさ」
酒瓶を片手にカナが話しに入る。
「なんでも、その二つの鍵で開けられる中身には太古の魔法が書き記された
書物が入っているらしんだよ」
そう言って酒を飲み干すと、また新たな酒瓶を出して飲む。
「ぷはー。そんでそれがよからぬ者に狙われているらしいから、
そいつらよりも速く鍵を手にして評議員に明け渡す。
それが今回のうちらの任務さ」
あっという間に酒飲み干し、また新たな酒瓶に手を出す。
————————————————————
そして、しばらくすると目的の遺跡に到着した。
するとチーがカムイのそばで鳴いた。
「遺跡全体から魔力を感じるって。魔力で侵入者よけみたいな感じ。
あと遺跡の中から人間と思しき魔力が多数と、人間とは違う不思議な魔力を
持った何かが2つ」
「すごいね。それもチーが教えてくれたのか」
「まあな」
「さすがだね。だったら急いだほうがよさそうだね。
その中にいる人間が、よからぬ者たちの可能性もあるだろうし」
「そうだな」
————————————————————
「ふぁ〜。中はなんか薄暗くて肌寒い。こんな所で一人になったら・・・
カムイ、離れないでよ」
「わかってるよ」
「それにしても、妙なところだね。微妙に気分が優れないというか・・・」
カナが相変わらず酒を飲みながら言う。
「それは、ここを包んでる魔力が、俺たちの感覚を狂わしてるんだろう。
げんにチーも魔力の探知が出来なくなってるし」
チーが元気なさげに鳴く。
「とにかく、ここに罠がたくさんある可能性は高いから
気をつけて進んだほうが・・・」
—ゴゴゴゴ—
「何の音?」
不思議な音に耳を澄ませる。
—ゴゴゴゴ! ボカン!—
突然、カムイとレナの足元の床が崩れる。下は闇が口を開けている。
「な!?」
「きゃあああぁぁぁ!!」
レナが叫ぶ。
「チー!!レナを!」
チーはレナを掴むと安全な所に移動させる。
そして、すぐにカムイの元に向かうため穴に落ちていった。