二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜  63話更新 ( No.245 )
日時: 2012/07/03 12:37
名前: アビス (ID: dFf7cdwn)

64話〜連合軍集結!〜 後篇




「ワシらは連合を組み、オラシオンセイスを倒すのだ!仲間内で争ってる場合か」

「ジュラ!!?」

現れた大男にエルザは驚いた表情でそう言った。それにカムイが反応した。

「あいつが・・・・・『岩鉄』のジュラ」

ジュラと言えば、ラミアスケイルに所属するマスターと同じ聖十大魔導の一人だ。

「「・・・・・・・」」

思わぬ人物にその場が静まりかえる。と、ジュラの後ろから男が現れた。

「まさかとは思ったが、フェアリーテイルから貴様らが来ているとはな。グレイ」

「リオン!??」

「知り合いか?」

その人物に意外そうな表情を浮かべるグレイにカムイが問いかける。
話を聞くと以前ナツが無断でS級クエストに行った時に会った事があるそうだ。
リオンはグレイと同じ氷の造形魔法の使いで、同じ師の元で修行した
グレイにとっては兄弟子のような存在だ。

「何だ、男ばっかじゃないか。男は全員帰ってくれないかな?」

「あら、女性もいますのよ」

そう言って現れたのはラミアスケイルのシェリー。彼女もまたナツたちとは顔なじみのようだ。

「これで3つのギルドがそろった。残りはケット・シェルターの連中のみだ」

「★連中というか、一人だけだと聞いてまぁす☆」

「こんな危ねー作戦にたった一人だと!?ケット・シェルターは何考えてやがんだ!?」

屋敷内が騒ぐ中、チーは何かを感じ取ったかのように顔をあげた。

「どうした?チー」

—タッタッタッタッタ・・・—

カムイがチーの様子を窺った時、走ってくる音が聞こえた。

—タッタッタッタ・・・・ズテェーーー!!!—

「きゃあっ!」

・・・・・・その者が見事なヘッドスライディングをかました。

「痛ぁ・・・・・。あ・・・あの・・・・・。遅れてごめんなさい」

その者は埃を払い立ち上がると、もじもじしながら自己紹介した。

「ケット・シェルターから来ましたウェンディです。
よろしくお願いします」

その人物はなんと小さな女の子だった。

「子ども!?」
「女!!?」
「・・・・ウェンディ?」

皆が驚く中、ナツだけは別の反応していた。いや、もう一人いた。

「これで全員のギルドがそろった」

・・・・・・ジュラだった。

「・・・・・この大がかりの討伐作戦にお子様一人をよこすなんて、
ケット・シェルターはどういうおつもりですの?」

シェリーが怪訝そうな顔をしてそう言うと、

「あら、一人じゃないわよケバいお姉さん」

扉の方から声が響いた。そこにいたのは、

「シャルル!来てたの!?」

「当然よ。あなた一人じゃ不安でしょうがないもの」

「ネコ!?」

なんとハッピーと同じ猫だった。白いメスの猫。

「ねぇルーシー。あの子にオイラの魚上げてきて」

「きっかけは自分で作らなきゃ駄目よ」

もうそれにハッピーがテンションマックス。

「あの、私戦闘は全然ですけど、サポート魔法はいっぱい使えます。
だから仲間外れにしないで〜〜〜〜!!」

「そんな弱気だから舐められるの!あんたは」

「すまんな。少々驚いたがそんなつもりは毛頭ない。よろしく頼む、ウェンディ」

ウェンディとエルザの掛け合いを見ていた一夜が真剣な表情で言った。

「★あの娘・・・・なんという香り(パルファム)だ。只者ではないな☆」

「気付いたか一夜殿。あれは我らとは何か違う魔力だ。
エルザ殿も気付いているようだ」

ウェンディと名乗る女の子の並々ならぬ魔力にジュラもそう言う。

「ウェンディ・・・・・・・」

「どうしたナツ?」

ウェンディが来てからずっと何か悩んでいる様子のナツにグレイが声を掛けた。

「どこかで聞いたことあるような、無いような・・・・・う〜〜〜〜ん。
・・・・・・思いだしてくれねーか?」

「知るか!!」

一度落ち着きかけた屋敷内をみかけて一夜が一つ咳払いを入れ、注目を集める。

「★さて・・・全員そろったので、私の方から作戦の説明をしよう。
・・・・・・・と、その前にトイレのパルファムを」

「おい!そこにパルファムってつけるな・・・・・」

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そこからの一夜の説明をまとめるとこうだ。
一昔、古代人たちがワース樹海という地にある強大な魔法を封印した。名を『ニルヴァーナ』。
今回オラシオンセイスがこの魔法を手に入れる為この樹海に集まっていると情報を得た。

主な作戦としてはまず、樹海にあるであろうオラシオンセイスの拠点を見つけ、そこに全員を集める。
集められたらそこに、ブルーペガサスが誇る魔導爆撃艇・クリスティーナで葬り去る、というもの。

「おし!燃えてきたぞ!」

作戦を聞き終えたナツがそう言って気合を入れる。そして

「六人まとめて俺が相手してやるーーーー!!!」

そう言って一人で突っ走ってしまった。皆がナツの行動に呆れ果てる。どう見ても作戦を聞いていたように見えないからだ。

「・・・・・・仕方ない。いくぞ!」

エルザが気を取り直しそう叫んだ。ここにオラシオンセイス討伐作戦の火蓋が散った。