二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 19話更新 ( No.39 )
日時: 2010/04/07 23:13
名前: アビス (ID: prO3xdH6)

14話〜目覚める力〜





「お前も魔導士だったのか」

吹っ飛ばされたカムイは立ち上がり、攻撃を喰らった箇所を押さえながら言った。

「そうだよ。光の造型魔法、レイズメイク。
僕にぴったりの魔法だろ?」

そう言って自分が出したユニコーンの鼻を撫でる。

「反吐が出る」

カムイがそう吐き捨てると一気にフェルーとの間合いを詰める。
フェルーがユニコーンに指示を出すと。ユニコーンはカムイに突進した。

ユニコーンの角がカムイを捉える。だが

—バチバチ!—

カムイの体全体が放電し消えた。ユニコーンは声を上げるとスゥッと消えてなくなった。
その後ろからカムイが上空に飛んだ。

「雷写」

フェルーがカムイの太刀の間合いに入る寸前に

「レイズメイク・フェニックス」

フェルーから鳥が出るとカムイを捕らえる。だが、それもフェイクだった。
全身から放電する。鳥は消えはしなかったが悲鳴を上げる。

「雷太刀」

背後からカムイが静かにフェルーに技を叩き込む。
フェルーは衝撃で吹き飛ぶ。

「さて、吐いてもらおうか。レナに何をしたのかを。
峰討ちでやったんだ。生きてんだろ」

「・・・それは少し早いんじゃないか?」

フェルーは平然と立ち上がると続けた

「さすがと言っておこうか。後ろに飛んで直撃を避けていなかったら
危なかったな」

「なるほど、ただの最低領主ではなさそうだな」

そう言うとフェルーは笑いながら

「だが、まあ教えてやってもいいだろう。レナのネックレス、あれはただの飾りではない。
いうなれば爆破装置だな」

「なん・・だと」

カムイの言葉が詰まる。

「爆破装置だよ。あれは私に害する事を話すと作動する魔法陣を組み込んだ
特別製だ。私はその手の魔法も得意でね」

その言葉にカムイは拳を強く握り締める。

「お前はこの子を嫁として町から無理やり連れてきたんじゃないのか?」

「ああそうだ。可愛いだろ、あの悲痛そうな表情。
私は美しい女が悲痛、悲しみにくれている顔が最も好きだ。

だから、その為になら犠牲はいとわない。君を殺せばレナの悲しむ顔が
見れるかもしれないから、死んでくれ」

フェルーの足元から魔方陣が出る。するとそれに連動してカムイの真上からも
同じ魔方陣がでるとそこから光の柱が出て、カムイを飲み込んだ。

レナがそれを見て手を口に覆い、涙をこぼす。

「くくくく、いいぞその顔。やはりお前は最高だ。これからも見せてくれよ、
お前の美しい顔を・・・」

フェルーは途端に言葉を切る。カムイの魔力が突然質を変えたのだ。
そしてその瞬間、光の柱は粉々に砕け散った。

そして中から現れたカムイの魔力は先ほどとは比べ物にならないほどの
力と殺気に満ちていた。