二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 20話更新 ( No.45 )
日時: 2011/08/16 22:02
名前: アビス (ID: dFf7cdwn)

21話〜レナの聖なる呼声〜





「ひゃっほう!」

男の一人がレナに襲い掛かる。その手から小ぶりの剣が現れる。

「魔法剣士!?。お前たちギルドのものか!?」

カナが叫ぶ。男はにやついて

「そうさ。闇ギルド『墓荒しの盗賊』(デスローバー)。全員が魔導士だ」

男がレナに切りかかる。レナは後ろに引きかわし、言霊を唱えようとする。が、

「は!おせえ!」

「きゃあ!!」

男に切りかかれ言霊が途切れてしまった。

「戦闘中にそんなちんたら喋ってる時間はねえぜ、お嬢ちゃん」

「それはあんたもだよ」

男の周りにカードが舞う。そして

「爆」

「ぐおおお!!」

カードが爆発を起こす。男はそのまま倒れた。だが、まだたくさんの魔導士が向かってくる。

「数が多すぎる。でもやるしかないね」

「・・・カナ。私にすこし時間ちょうだい」

レナの言葉にカナは

「どうするつもりだい?」

「私の魔法で一気に倒す」

少し自信なさげだが言い切った。カナは微笑むと

「その言葉、信じるよ」

カナはカードをレナの周りを囲うようにばら撒く。

「壁」

その言葉を合図に魔法壁がレナを包む。

「あんたの準備が終わるまで誰にも触れさせはしなから安心しな」

そう言ってレナに背を向ける。レナは目を閉じ自分の魔力に集中する。

————————————————————

「はぁああ!」

カナが大勢相手に一人で立ち向かっている。

「っち。なんだこの女。つええ」

「フェアリーテイルに闇ギルドなんかにやられる魔導士はいないんだよ!」

「なめんな!!」

乱戦の中、レナは周りのことなんて気にせず呟いている。

「・・・・包む光 聖を清め邪を払う・・・」

「引きこもってねえで出て来い!」

魔法壁に攻撃を仕掛けるがびくともしない。

「天の川に流るる星星 永久に築く人の絆・・・」

すると、レナの体が光り始めた。

「レナ」

カナが一瞬それに気が逸れてしまう。その隙に男が襲い掛かる

「もらった!!」

「しまっ・・・」

—ガキン!—

男の攻撃がカナの直前で弾かれる。みるとカナの体も光に包まれている。

「終わりを告げるのは鐘の音 始まりを告げるは人の声
集めれ聖杯 集え聖魂 我は聖を司り邪を滅する

拡がれ センティエント・メリア」

雫が水溜りに落ちる様な音がしたと思ったら
レナの体の光が地面へと移りどんどん広がっていく。
その光を触れた者たちが次々に倒れこんだ。そして空間すべてを包み込んだ後静かに消えた。

「・・・・本当に全員を倒したよ。すごいじゃないかレナ!!」

カナが笑顔でレナの方を向く。だが、そのときレナも僅かに微笑んだが倒れこんでしまった。
急いで駆けつけてレナを抱える。そして一息つくと

「良かった。気を失っているだけだ」

カナはそのままレナを抱えて奥に走りだした。