二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: フェアリーテイル 〜FAIRYTAIL〜 23話更新 ( No.82 )
- 日時: 2010/03/27 16:06
- 名前: アビス (ID: 3CAtWHbZ)
24話〜祝杯、泥酔、そして・・・〜
あの後3人とチーは評議員にその巻物を渡した。
望んでいたものとは違ったとはいえ、依頼は依頼。
しっかりとお金を貰い、今はマグノリアの町の前に着いた。
「さ〜てと、仕事終りの祝杯といこうかね」
「祝杯って、仕事中もずっと飲んでたじゃねえか」
カナの言葉にカムイは呆れた表情で言った。
「そんな小さな事は気にしなさんなって。ほらいくよ」
カナはそう言うととっとと先にギルドに行ってしまった。
〜ギルド〜
カムイとレナはギルドに戻った別行動をとっていた。カムイは一人でカウンターの
所で飲んでいると、レナが近寄ってきた。
「なんだよ、レナ」
「お兄ちゃん♪」
「ごふっ!!げほっ!げほっ!」
あまりの衝撃的な言葉に飲んでたお酒を噴いてしまった。思いっきり咳き込むカムイ。
「あらぁ、何時の間にレナのお兄ちゃんのなったのカムイ?」
ミラがにこにこした表情で言った。
「乗るなミラ。おいレナ。いきなり何言ってんだお前」
そういうと、レナはもじもじした表情で。
「お兄ちゃんって呼ばれるの・・・いや?」
と、上目遣いで言ってくる。明らかに態度が可笑しい。
すると、レナが抱きついてきた。反動で椅子から落ちそうになる。
「ねぇ、嫌なの?」
顔を思いっきり近づけて迫るレナ。その時ある事に気づく。
「お前、酒臭いぞ。飲んだのか?」
「ええ、何が〜♪」
顔を赤らめている。後ろを見るとカナが笑いを堪えながら見ている。
カムイはレナを自分の上から退かすとカナの元に向かった。
「お前、レナになに叩き込んだ?」
「いや〜面白半分で、レナにカムイのことお兄ちゃんって呼んでみっていったら・・・」
カナの言葉にカムイは渋い表情で
「第一レナに酒飲ますなよ。まだ飲める歳じゃないだろ」
そういうと、カナは不思議そうな表情で
「あんた、レナが何歳か知らないの?」
「十・・二、三だろ?」
「私、もう16なんだけど・・・」
と、不意に後ろからレナが答える。その言葉にカムイは驚きながら
「ええええ!だってその容姿じゃあ、どう見たって13くらい・・・」
「ああああ!!そういうこと言うんだ。そうやって私も子供扱いして。
カムイなんて大嫌い!!」
レナは膨れっ面でそうカムイに怒鳴りつけるとカナの横に置いてあった、大樽をもって
「私がちゃんとお酒飲める歳だってわからせてあげる」
そういうとおもむろに樽ごと中に入っているお酒を飲み始めた。
「あ・・馬鹿!!そのお酒は・・・」
カナが止めようとするが、レナは止まらない。そして、プハーと言って置いたときには
レナはもうすでにぶっ倒れていた。カムイは樽の口の臭いを嗅ぐ
「うっ!!カナこれアルコール度どれぐらいだ」
「・・・・40度」
カナがしまったといった感じで頭を抱えた。カムイはため息を漏らすとレナを抱えた。
「しゃあねえな。こんなところに寝かせとくのもなんだし、部屋まで運ぶか」
「あ、それじゃあ・・・・」
ミラがカムイに駆け寄り鍵を渡す。
「なんで、ミラがレナの部屋の鍵を持ってんだ?」
「違うわよ。レナと私は同じ部屋だからよ」
「そうなのか?」
「ええ。・・・彼女が一人でいるのが嫌いなのはあなたも知ってるでしょ」
その言葉にカムイはああそうかと頷く。レナがフェルーの館に閉じ込められていた時の
トラウマで一人でいることを極端に嫌っていたのは知っていたが、
まさか、夜の間までも駄目だったとは知らなかった。
カムイはミラから鍵を受け取るとゆっくりと歩き出した。
〜フェアリーヒルズ〜
ここはフェアリーテイルの近くにある女子寮。鍵の番号を見て部屋を見つけ中に入る。
中は広くて二人でも十分なスペースがあった。
カムイはレナをベットに寝かせて、立ち去ろうとした。
その時、服を引っ張られる感覚がして振り向くと、レナが眠りながらカムイの服の端を
がっちり掴んでいたのだ。離させようとしても離さない。下手をすれば服が破れてしまう。
カムイはどしようかと悩み、悩みぬいた結果・・・
「ただいま〜」
夜遅くにミラが部屋に帰ってきた。その時部屋の光景に思わず口が綻んでしまった。
レナが自分のベットで幸せそうに眠りながらカムイの服を掴んでいて、
チーはレナの側で寝息を立てながら眠り、カムイはそんな二人を見守る様ににしながら
ベットにもたれながら眠っている。
「ふふ。本当に本当の兄妹みたい」