二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鯏家族計画!-REBORN- ( No.37 )
- 日時: 2009/08/15 14:51
- 名前: クロア (ID: gZSttT.g)
#03
お隣さんがやってきました
「初めまして!獄寺ハルと申します!この度隣に引っ越してきました!よろしくお願いしますっ」
「私は沢田京子!こちらこそよろしくね、ハルちゃん!」
女同士できゃっきゃっと騒ぐ端で、ツナは少し憂鬱だった。
なぜかって?それは…
「十代目!!十代目の隣に住めるなんて恐縮ッス!!よろしくお願いします!十代目!!」
会社の部下…というより補佐役がお隣さんになるからだ。
彼…獄寺隼人は仕事もできる優秀な補佐役なのだが、ツナに対する行動がうざ…少し過剰なのだ。
でももうどうしようもないから、ツナはあははなんて笑って受け入れた。
「あ、そうだ!私達の息子たちを紹介します!」
突然ハルが嬉しそうに言った。
「ハルちゃんたちにもいるの?私たちにもいるの!こっちも紹介するね」
京子とハルはお互いに子供たちを呼びにいった。
「こっちが骸ちゃん。5歳です!で、こっちが凪ちゃん。3歳ですよ!」
ハルはそれぞれ指差しながら二人の子供を紹介した。
骸と凪は双子にみえるくらいそっくりで、髪型は特徴的だった。
そして、凪は骸の後ろに隠れている。
「骸君と凪ちゃんかぁ。よろしくね!あ、私の息子の恭弥と武だよ」
京子も笑顔で二人を紹介した。
「はひ!恭弥君と武君ですか!とってもキュートです!」
「骸君と凪ちゃんも可愛いね!恭弥も武も仲良くするのよ?」
そう言うと京子は恭弥と武の頭をぽんと撫でた。
恭弥は眉間に皺を寄せていたが、武は瞳をキラキラ輝かさせていた。
そして武はてけてけっと凪に近づいた。
「なぎ、かわいいのなー」
武はにこっと笑って言った。
すると凪は顔を真っ赤にしてもじもじとさらに隠れてしまった。
「…たけし」
すると突然骸が口を開いた。
「…しにたいのですか?なぎにちかづかないでください」
骸は、5歳児の口からは決して発されないはずの言葉を笑顔でさらっと言った。
「ははっ、むくろおもしろいのな」
「なにがおかしいんですか」
「わぉ、けんか?ぼくもまぜてよ」
「はひ!みんなさっそく仲良くなったみたいですっ」
小さな火花が飛び交う会話を、母二人は微笑ましい笑顔で見つめていた。
まぁこの火花も凪の
「…にいさま、たけし、きょうや。…けんかしちゃ…だめ」
という一言でおさまったわけだが。