二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 鯏家族計画!-REBORN- 地味に挿絵うp ( No.67 )
- 日時: 2009/08/19 14:45
- 名前: クロア (ID: zRMXy3Mo)
#03
笹川夫婦が遊びにきました
ツナが帰宅し、リビングに行くとそこには、京子と見知った男が雑談していた。
「あらツッ君、おかえり」
京子はにこりと笑ったが、ツナは笑えなかった。
なぜかって?…それは
「おぉ、沢田、ちょっと邪魔してるぞ」
「お…お義兄さん…」
その男が、ツナの部下でありながら義兄でもある笹川了平だったからだ。
その微妙な関係にあるため、ツナは了平が少し苦手だった。
「きょ…今日はどうしてここに?」
「おぉ、妻を紹介しようと思ってな!」
「妻!?お義兄さん結婚してたんですか!?」
「まぁ、最近だがな」
ツナは目をぱちくりさせながら京子を見た。
「お兄ちゃんね、花と結婚したんだよ」
「黒川ぁ!?」
「うん。さっき用事で帰っちゃったけどね」
京子は立ち上がり、ツナの分のお茶を汲んだ。
すると、了平も立ち上がった。
「そうだ!俺も用事があるんだった!沢田、京子、邪魔したな」
「え?お兄ちゃん帰るの?…また来てね」
京子は少し寂しそうな顔をして、それから微笑んだ。
ツナも笑顔で手を振り、了平は帰っていった。
「ねぇ、ツッ君」
了平が帰り、夫婦水入らずで時間を過ごしていると、京子が口を開いた。
「私ね、仕事しようと思うの」
「…えぇ!!?」
突然の京子の言葉に目を丸くするツナ。
京子は結婚してからずっと専業主婦だったので無理も無い。
「なんで突然…?」
「実は、花がお店始めたらしくて、そこの手伝いをしたいの」
ツナは終始驚きっぱなしだったが、しばらくの沈黙の後、京子に向かって笑みを見せた。
「京子ちゃんがそうしたいと思うなら、オレは反対しないよ」
「本当!?ツッ君ありがとう!」
京子はとても嬉しそうに笑った。
「それでね、来月から働こうと思うんだけど、恭弥たちどうしようと思って…」
京子はそういいながら、一枚の広告を取り出した。
「この幼稚園に預けようとおもうの」
「…“あさり幼稚園”?」
「うんっ」
ツナは戸惑いながらも、京子の提案を否定しなかった。
京子が言うならしかたない…ということだ。
そして次の月。
京子や子供たちにとって新たな生活のスタートだった———…