二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

隣の晩御飯ってアレ、不法侵入にならないの? ( No.16 )
日時: 2009/09/10 16:11
名前: 風隆 (ID: B2mAVKR/)

「ゲストとは聞いていないぞ」
 
空が司会者に近付く
 
「空様、あの方々ですよ。どうぞ!」
 
扉が思い切り開く
 
「う゛お゛ぉぉぉぉぉぉぉぉい゛!!!」
「あれは……」
「…!綱吉様……御友人ですか?」
「ヴァリアーだよ!!」
「ヴァリアー!」
 
今日のヴァリアーはいつもと違う服装
 
スーツ  あのヴァリアーがスーツを着ていた
 
「しししっ、王子のお出ましだし」
「ボス、派手にやりましたな」
「んもう、気にしないのよレヴィ」
 
ここで例外が一人
ルッスーリアはドレスを着ていた
 
「これは失礼しました。私、綱吉様の執事を勤めております、日野 空です」
 
XANXUSの前に跪いた
 
「……知っている」
「今宵はとくとお楽しみください」
 
何も言わずに横を通り過ぎるヴァリアー
会場は静まり返っていたが、再び賑やかになった
 
「ようこそいらっしゃいました、バイパー様」
「美崎、今はその名で呼ばないでくれる」
「失礼しました」
「……クフフ」
「ムム?」
 
「…………?」
「どうしました?恭様」
 
会場が霧に包まれた
その途端
 
 
「クフフ……お久しぶりです」
 
 
霧の中から現れたのは  六道骸
 
「六道骸……!」
「……!ディーノ様!」
「恭弥、落ち着け!!」
 
姿を見るなりトンファーを装備した雲雀
それを必死に抑える紫雲とディーノ
 
「美崎」
「はい……」
 
一礼すると、またもや霧
辺り一帯が濃霧
 
「骸様、お久しぶりです」
「一週間ぶりですね……岬」
 
メイド服の小さい女性とは裏腹に、燕尾服の長身男性がいた
 
「皆様に性転換した姿でお目にかかるのは初めてですね。桜 岬、骸様に仕える執事です」
「クフフ……アルコバレーノ、お久しぶりです」
「ムムッ。僕より君と戦いたい奴が居るみたいだよ」
「おや…?」
 
目線の先には骸を睨みつける雲雀
 
「今日こそ君を咬み殺す……」
「恭様!俺が相手しますから!」
「紫雲は黙っててよ」
 
「あっ」
「咬み殺す……」
 
遂に手を振りほどいた雲雀が骸に向かって走り出す
それに答えるように骸も武器を持って走り出した
 
「空!」
「止めろ!」
 
全員の執事が二人の間に瞬時に回り込もうとする
もう少しが明らかに届かない時
 
キィン
 
硬いものがぶつかり合う音がする
 
「……どういう事ですか?五十嵐 誠也」
「……ナイフ……あの天才君かい?」
 
二人は急に動きを止めた
それぞれの足元には、数本のナイフ
 
「有難う御座います、ベルフェゴール様」
「ベルで良いっての」
 
手にはナイフ
執事達は慌てて駆け寄った
 
「恭様、部屋に戻りましょう」
「骸様……遊ぶのも止めましょう。今は行事の時間ですよ」
 
今宵のパーティーは大波乱の予感がしていました
まさか骸様までご登場になられるとは思いもしませんでしたしね…
 
夜遅くまで、賑やかな声は会場を包み込んでいた