二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 涼宮ハルヒの願望—不定期更新注意!!— ( No.15 )
- 日時: 2009/10/17 13:49
- 名前: みやっさん´・ω・`) ◆E53IZBWzfE (ID: yoFsxiYW)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12450
第七話‐b
今日は特になーんもすることなく、久々に授業以外の場で勉強するか。と心の中で気合を入れても集中できないものは集中できないもんだ。
とりあえず、やめ。
古泉が俺に「トランプでスピード、やりませんか?」
と言われたので退屈しのぎに相手にすることにした。
「じゃ、俺は黒」と俺。
「では僕は赤の手札で行きましょうと」古泉。
手札とジョーカーをもらい勝負をした。
勝負は五ターンで古泉を負かすことができた。何故こいつは勝負を持ち掛けてきたのに勝てないのか。そうか、お前に勝てるゲームは無いからなんだな。弱者め。
ゲームをまじまじと見つめてた朝比奈さんは
「お二人とも、勝負が早いですねー。これ、お茶でーす」
朝比奈さんが差し出した。
「今日は茶葉を変えてみたの。しっかりとお湯でくったくたになればお茶は黄金いろになるんですって、……どうですか?」
どうも何もうまいですよ。さすが朝比奈さん。お茶を淹れるのがとてもお上手です。
「うふ。ゆっくり飲んでね」
朝比奈さんは上機嫌にまたお湯を沸かし始めた。
古泉はゲームで負けて悔しいのか、肩をすくめながら俺の方に向いて微笑んだ。気色悪い。
視点を変え長門は相変わらずハードカバー本を手放さずに読んでいた。……コイツはこの動作のほかに何ができるのかと気になる。
そして俺は、ゆっくりと朝比奈さんの黄金茶を堪能うしていた。
そして、そろそろアイツが来るかと察した。
ドアを思いっきり開けニッコリ笑顔でハルヒがログインしてきた。
「やっほー! みんな揃ってるわねー!」
ハルヒは即座に団長腕章を付け、女子高生涼宮ハルヒから、SOS団団長、涼宮ハルヒへと様変わりした。
「つっかれたー。みくるちゃん! お茶!」
「はいぃぃ! ただいまぁ」
朝比奈さんは謙虚にさくさくと動いた。
「今日も暇ねー」
お前の暇って言葉に安心する。
「あたしは別に毎日面白い事があっても体は朽ちないわ」
お前が、だろ。
俺らだったら途中で骨になってるかもな。
「涼宮さーん、お茶ですよー」
朝比奈さんはいそいそとお茶をハルヒに差し出した。
「ふーん、みくるちゃん、茶葉変えた?」
「わかったんですか! はい! きっと口に合うと思います」
目がいいのか、ハルヒはすぐに違う茶葉だと回答した。
俺だってそう言いたかったぜ。
ガチャ、
刹那、扉が突然開いた。
「ピエッ!?」
朝比奈さんは飛び上り後ろへ後退した。
「ちょ、何よ! 不法侵入罪、家宅侵入罪でこっちが取り締まるわよ! 入るんだったらノックしなさい!!」
もっとも、そのような行動を起こすのはお前だろうが。人の事、言えないぞ。
すると、扉が前回になって、人は……、
いなかった。
「えっ……?」
周りは、本から絶対目を逸らさない長門、驚愕のあまり黄金茶を落としそうになった朝比奈さん、「おやまぁ、」とのんきな声を出す古泉、
そして、
「………お化けよ、お化けよキョン!! お化け!!」
俺はハルヒの言う事を全力で否定した。
「お化け、お化け連呼すんな。んな訳ねぇだろ。まぐれだろ」
「いいえ、お化けよ! お化けはあたし達を、待っているんだわ!!」
ああ、やっぱりこいつはハルヒだ。と懐かしく思いながら二週間前のSOS団を見つめる。
「さあ、行くわよ!!」
「何処へだ?」
「お化けを追っかけに行くわ! そしたらこの手で成仏してあげましょう」