二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: どう森中学校生活 ( No.6 )
- 日時: 2009/12/11 18:32
- 名前: 獣好き ◆liV5rqUuQA (ID: IsQerC0t)
- 参照: 小説冬大会があるそうで。燃えるぜ!!!
第50章 アニマルタウン(散策編)
色々フラっと歩いていると、『掘り出し物店』というのがあったので、入ってみた。
「いらっしゃーーい!!ようこそおいでしました!!」
胸に『つねきち』のネームプレートがある威勢のいいキツネが挨拶した。中には、絵画や見慣れないつぼ等が置いてあった。驚くことに、ウイグルがアデレードに買ってあげた、バラの指輪も置いてあった。
「うちの店は全て本物しか置いてまへん!!鑑定士のサイン付やで!!」
つねきちが続けて言った。
「・・・あら、これは『クジャクの置物』じゃない!!?私・・・これ探してたの!」
「およ?お嬢さん、この『クジャクの置物』に興味あるんでっか?それはなかなか売れないさかい。お嬢さんが欲しがるんやったら・・・10万ベルのところを・・・3万ベルにしたる。」
なんと、7万ベルも割引にしていた。
「いただくわ!」
「毎度ありー!!」
アデレードは3万ベル払ってクジャクの置物を手に入れた。ウイグルは何も購入せずに出た。
「ありやとやんしたーー!!」
次に向かったのは、評判が高い、占いの館に入ってみた。そこには、水晶球がテーブルの上に置いてあり、猫の占い師が座っていた。
「ようこそ、アデレードさんにウイグルさん・・・」
「どうして僕達の名前を知っているんですか!!?」
2人は戸惑った。
「この水晶球から、あなた達の名前と今日来るであろうという予言していました・・・私はハッケミィ。あなた達の運勢を100ベルで占ってあげましょう・・・では、ウイグルさんから先に失礼します・・・まず、手を見せてください・・・」
ウイグルは手を見せた。
「ありがとうございます・・・それでは・・・」
彼は水晶球に手をかざした。
「・・・・・。見えました。あなたはとても勇敢でどんな困難にも耐え忍ぶ・・・いえ、打ち勝つ能力を持った『トラ』の動物の霊があなたをいつも見守っております。それとあなたは、金運に関しては自分に使うのではなく、相手に献身するために使われるため、親しい人も増えやすくなるでしょう。しかし、多額のお金の援助も易々引き受けてしまうことがあるそうです。十分注意してください。」
ウイグルはただ、頷いた。
「それでは、アデレードさんもお手を拝借願います・・・」
彼女も手を見せた。そしてまたハッケミィが水晶球を手でかざした。
「・・・見えました。あなたはどんな人にも優しい気持ちを伝えられる、敵を作らず、周りの皆を幸せにできる力を持った、数少ない『優作皆幸』と言うシルシがある女性です。あなたのために、必死になってくれる人が必ず1人はいるので、苦労はしないタイプです。目立つことがなく、表に出る人を精一杯応援するチアリーダーみたいな本質も見えます。恋愛だと、男性はあなたみたいな人と付き合えば、絶対浮気なんてすることはないでしょう。あなたには寂しがりやの相も出ておりました。『ウサギ』のような動物の霊があなたと共感しているのかもしれませんね・・・」
信じられないけど、全て当たっているので放心状態になってしまった。
「相性判断も受け付けておりますが・・・これはサービスでいいですよ。」
2人はただ頷いた。
「・・・・・。・・・・・。・・・。・・。・。お2人の相性は最高です。あなた達みたいな人たちがいけば、幸せな世界が築けること間違いなしです。ウイグルさんとアデレードさんがもし、結婚するのでしたら、絶対幸せになるでしょう。お互い支え合っていけるので、崩れることは決してないでしょう。」
ウイグルとアデレードは、見合うと顔を赤くしてしまった。
「若くてうらやましいですね。お代は・・・やっぱりいただきません。」
「え?」
2人が一斉に声を出してしまった。
「こんな幸せそうな人たちに出会ってお代をいただいてしまったら、バチが当たってしまいます・・・フフフ。」
2人は恥ずかしくなって出て行ってしまった。
「あの人たちに・・・一生の幸せを・・・」
ハッケミィは祈った。
そして逃げ込むように、オークションハウスへ入った。
「いらっしゃいませ。」
気品の高そうなハリネズミが笑顔で挨拶した。
「ねぇウイグルさん、あの人・・・誰かに似ていない?」
「あの人?・・・ああ〜あさみさんときぬよさんのことだね?」
「あら?もしかして・・・2人をご存知なのですか?いつも2人がお世話になっています。私、2人の母のケイトと言います。以降よろしくお願いします。」
2人は驚いた。いや、正確に言えば外で盗み聞きをしている人も驚いた。店の中は、残念ながら品物が置いておらず、次回の落札時間帯は12月29日に夜7時からということだった。そして2人は噴水の前のベンチに座った。時計はもう6時を指していた・・・
続きは次回。