二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: — 涼宮ハルヒの嫉妬 — ( No.16 )
日時: 2009/10/31 09:43
名前: song (ID: p17IpJNR)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12630

 第四話 ミステリック サイン


 今日一日で私の人生は驚くような進展を遂げた。キョン(本名聞きそびれた)と今朝の事故で知り合ってから大きく私のココロは揺らいでいる。何がって、それは本当に色々……
 思い出したくもなかった今までの生い立ちをキョンに打ち明けた共鳴感や、それによる私の生活の歪みを直すためにこの家に迎えられた新鮮感などなど……
 何より、私がキョンに過去を打ち明けたことには自身が驚いてる。何かが、私にキョンを許したんだ。


「あらあら、いいのよ手伝ってもらわなくても……」
 キョン母は食器の片付けを手伝う私を見て言う。
「いえ、これからお世話になるんですし……」
 私は半笑いを浮かべ手を止めなかった。
「そんなにかしこまらなくてもいいんだよ。ひよりちゃんはもう内の娘なんだから」
「は、はい」
 急に娘と言われて私は少し照れてしまった。と、そこへ……——

「お母さんーキョンくんは——? 」

 妹ちゃんだ。
「あの子なら涼宮さんと出かけちゃったわよ」
 優しく母は言う。
「えぇー! 今日はクリスマスだよー! 」
 妹ちゃんはだだをこねた。
「確かにねぇ、困ったお兄ちゃんだよ。あ、そうだ!悪いんだけど、ひよりちゃんこの子の相手してやってくれないかい?」
 唐突にキョン母は私にお願いをする。まぁ、それでキョンのいない穴を埋められるのなら越したことはない。
「あ、はい。わかりました」
 私は了承し、妹ちゃんの手を引いてリビングへ向かった。