二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: — 涼宮ハルヒの嫉妬 — ( No.22 )
日時: 2009/10/31 09:47
名前: song (ID: p17IpJNR)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12630

 — 登校時 —

「はいこれ」
 俺はひよりから何かを受け取った。
「これは……? 」
「昨日、キョンのお母さんから預かってた。クリスマスプレゼントだって」
 なるほど、と思いこの手に馴染まない分厚い包装を俺は解いた。すると……——

「やっぱりな。去年とさほど変わらない」
「ん? 何それ? 」
 ひよりは俺の肩を乗り出し、ソレを覗き込む。
「『三潤林』……国語辞典だ」
「あはは……」
「ひよりは何か貰ったのか? 」
「う、うん。これを貰った」
 すると、ひよりは満足気に携帯に付いている熊のストラップをかざす。
「そんなんでいいのか? 」
 俺はちょっといじった。
「いいの! 可愛いじゃない」
 強引なところがどことなーくハルヒに似ているようなそうでないような……しかし、俺はこうも思った。

「だいぶ元気になってきたみたいだな」
 気さくに俺は思ったままのことを言う。
「……! そうみたい。昨日なんて本当にたくさん笑ったよ」
 ひよりは少し驚いた後、満面の笑みを浮かべ俺に答えた。

「しばらくは窮屈だろうけど、よろしくな」

「うん。よろしく」

 こうして俺達の縁は深く深く刻まれ、一生消えることなく残っていて欲しいと、心から俺はそう思った。