二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: — 涼宮ハルヒの嫉妬 — ( No.23 )
- 日時: 2009/10/31 09:47
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12630
昨日俺がサボった学校での時間に何か変わったことがあったかもしれない。そう考えるとほんの少し不安になる。例えば俺抜きの教室・授業。谷口たちが騒ぎ出す休み時間。そして、誰一人ハルヒに意見を交わさないS〇S団。
どうにもこうにも、今日ばかりは自意識過剰になりやすい。そんな日だ。
「うぃーす」
テンション低めの挨拶。俺は一旦ひよりを職員室に案内して、一人で教室に入った。
「おぉ、キョンッ! てめぇ昨日サボりやがったな! 」
しょっぱなからの谷口の派生。しかし、当たってるだけに否定できないのが悔しいのが俺の本音。
「別に好き好んでサボったわけじゃねーよ」
「じゃあ何かあったの? 」
と、国木田からも質問。
「ちょいと事故ってな。おかげで自転車一台オシャカにしちまった」
「ありゃりゃ」
大丈夫だったのか? とは聞かない二人。まぁ今の俺を見れば全然問題ないことくらいはわかるだろう。しかし、本当の問題はこの次だ。
「よう。ハルヒ」
「……今日はいつもより早いのね」
相変わらずおはようの挨拶は返って来ないが、これが俺に対するハルヒの挨拶……なのかもしれない。
「あぁ、昨日自転車ぶっ壊れてな。今日はバスで来た」
「って、それで昨日は来なかったわけ? 半分サボり見たいなじゃない! 遅刻してでも学校には来なきゃ! 」
いかにも遺憾としてハルヒは俺に訴える。
「お前に叱られてもイマイチ実感湧かねえよ。いっつも校則違反してんじゃねーか」
「自分が悪いくせに、そうやって人の落ち度訴えてるあたり、アンタもまだ子供よねぇ……私がそのねじまがった根性を叩き直してやろうかしら」
ハルヒは俺の額を鉛筆の尻でツンと当てて言う。何か知らんが今までで一番コイツが憎たらしく思えてきた。
「……あぁそうかい。大層なご高説をどうも……」
「フフン! 」
勝ち誇ったハルヒは腕を組み、俺を見下す。
ちなみに、ひよりのことはハルヒには言わないようにしていた俺だが、ハッキリ言ってそれは時間の問題だろう。なんせこんな中途半端な時期に転校生が来ればどこの組だろうと引っ張ってくるヤツなのだから。
だからこそ俺は思った。ひよりと同じ組なら一体どうなるのだろうか……と。