二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 涼宮ハルヒの嫉妬 コメントくーださい♪ ( No.33 )
- 日時: 2009/11/02 18:02
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12630
第六話 SOS meeting
— 休み時間 ハルヒと自販機の前にて—
なぜかハルヒは昼休みにS〇S団の勧誘はしなかった。ただ、ひよりに対する興味はビンビンにレーダーを向けているのは確からしく、ハルヒのひよりを見る眼はウサギを追う狩人のようだった。
もちろん、ハルヒは見ているだけなのだが、その迫力は前の席に座る俺にとって恐怖そのもの。
「中々モノがいい子ね。みくるちゃんに並ぶマスコットキャラに……あぁ、でもみくるちゃんのポジションはダブっちゃダメなのよぅッ! 」
朝比奈さんもひよりもいないトコロで何やらハルヒが勝手な葛藤をしている。
大方ひよりにメイドコスをさせる気なのだろう……——やばい、ちょっと想像してしまった。
「全く……お前の脳ミソの構想を一度読んでみたいもんだぜ」
俺は縦横無尽に且つ勝手な想像をするハルヒが少しうらやましくなった。
「な……私の考え読んでどうするつもりよ! 」
「本気にするな! またそうやって誤解するんだろ」
「ご、誤解なんてしてないわよ! 私はただ……」
ハルヒはそこで言葉を詰める。
「ただ? 」
俺はじらした。
「うっさいッ! 何でもないわよ! 」
ハルヒは自販機から出てきたコーラを一口飲み言った。
「そうかい……全く、今朝は大変だったぜ。額の文字を消すのに1時間もかかるし」
「当たり前よ。油性で書いたんだから」
「…………」
ぐうの音も出ない俺。
「途中で簡単に消えても困るし」
ハルヒはほんの少し頬を赤らめて言う。
「そりゃどーも……」
「うぅ……やっぱ教室の外は寒いわね」
「そーだな」
俺はそっけなく答えた。
「何よその反応、昨夜みたく手つないでもいいんじゃない? 」
白昼堂々ハルヒはとんでもないことを言う。
「勘弁してくれ……また変なウワサが流れるだろうが」
「わかってるわよ」
ここまでハルヒがヒートアプすると思わなかったが、コレといって悪い気はしていない。今、心に刻々と迫るのは、俺からのハルヒへのアプローチだろうか?