二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 涼宮ハルヒの嫉妬  ( No.35 )
日時: 2009/11/14 16:57
名前: song (ID: p17IpJNR)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12630

 — 放課後 —

 目の前で交差する。キョンと涼宮さんの会話……
 なぜか……「悔しい」
 会って間もないけど、私……キョンを——……

「ちょっと? 島尾さん」
「え !? 」
 涼宮さんはぼーっとしていた私に声をかけ、手を振る。
「どうしたんだ? 窓際に立ったまま上の空だもんな……」
 キョンも私を心配してか、気遣ってくれた。
「ううん、大丈夫。何でもないよ」
 焦り交じりで私は首を横にふる。すると……——

「さて! 」

 意気込んで涼宮さんは私の肩を掴みもの凄い剣幕で私を睨んだ。
「ひいッ !? 」
「S〇S団に是非入りなさい! 」
 勧誘から強制 !? 私に選択権はナシですか !? 
「コラコラハルヒ! 入る入らんの前に団の説明くらいしたらどうだ。古泉みたく容量のイカれた奴がそうそういるわけないだろ」
 しかし、キョンは実直にそれを押し返した。それを聞いた涼宮さんは……
「いいのよ! 入部した後で説明するから! 」
「おいおい……」
 呆れるキョン。
「ね! どうかしら? 」
 そして、私に言及する涼宮さんは、もはや鷹の眼。しかし……——
「ご、ごめんなさい……誘ってくれたのは凄く嬉しいケド……私、部活するつもりは無いの」
 私は丁重に断った。
「ん〜? どうしてよ」
「それは……——」
 私は一瞬キョンの顔を見た。彼の表情から安堵がのぞく。
「ホームルームの時、私が友達の家にお世話になっているって言ったでしょう? まだ来たばかりで、余りにも突然なことだっただから、心の整理がついてないって言うか……」
 淡々と私は語った。
「心の整理……ねぇ、あたしはそんなの考えたことないわ」
 ズバッと直球を投げる涼宮さん。正直ちょっとキましたよ。
「……どうしてお前はそんなにガサツなんだ」
「ガサ……失礼ね! あんたに言われたくないわよッ! 」
 そして始まる口喧嘩……収拾がつきません(涙)。すると……——

「分かったわよッ! そんなに言うならキョンが勧誘しなさい! いい?絶対入部させるのよ! 」

 そう言って、涼宮さんはどこえともなく行ってしまった。
「えーと……」
 私、ただいま混乱の渦中……
「悪りーな、面倒なことに巻き込んで」
 キョンは私をなだめ言う。
「こっちこそ……ちゃんとした返事ができなくて」
 相対するような私たちだけど、不思議とお互いを気遣っていた。