二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: — 涼宮ハルヒの嫉妬 — ( No.6 )
- 日時: 2009/10/31 09:39
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12630
ハルヒとの別れ際に笑みを浮かべて帰ったのは初めてだ。そんなに仲直りしたことが嬉しかったのだろうか……
「それじゃぁ、お邪魔しました」
ハルヒ母に例を言い、俺は帰路に着こうとしたその時……
「一つ、いいかしら? 」
俺を呼び止める質問が入った。
「何か? 」
俺は首だけを後ろに向け聞いた。
「あの子……ハルヒがあんなに感情的に話す男の子なんて始めて見たわ。何か特別な間柄なの? 」
どうやら、この人は完全に俺達のことを恋人同士だと思っているらしい。
「どうしてそう思うんですか? 」
俺はあっけらかんと質問した。
「そりゃぁ、あれだけ大きな声であんなこと話してたら会話がを聞きたくなるじゃない……『関係ない』なんて軽く言えた仲じゃない——なんて」
クスッとハルヒ母が微笑んだ瞬間、廊下を走る音が俺達に近づいてきた。
「こんのぉーッ……出歯亀野次馬 !!! 」
「あらららー今の聞いてた? 」
ハルヒ母は冷や汗をかいて苦笑いしながら言う。
「盗み聞きしてたの ! ? 」
ハルヒは真っ赤な顔で怒鳴り散らす。
にしても、好奇心の旺盛さはまさに親子って感じだな……
「あははー……わ、悪気はなかったのよ? 」
もはや、しどろもどろだ。
「何で、そんなことしたのよ! 」
ハルヒは恥ずかしさからか、質問攻めを始めた。
「何でって、そこに『愛』があるから……——」
すごい言いわけだ。
「そこに山があるからみたいに言うなー !!! 」
ごもっとも。
しかし、ハルヒもこんな顔もするんだな。
「でもさ……アンタもお年頃っていうか、最近やっと らしくなって来たじゃない? キョン君の存在がそうさせたのかしら? 」
突然、ハルヒ母は真剣な話を始めた。
「何を言って……」
そして、ハルヒはそのことについては完全否定はしなかった。
「ありがとう……キョン君」
ハルヒ母は優しい目つきでお辞儀をした。
「あ、いえ、俺は何も……」
親子間の争いに唖然としていた俺は、ようやく開放された気分だぜ。
「キョン !!! 」
だが、ハルヒは近所迷惑も考えずに俺に叫んだ。
「……何だ?」
俺は平然と聞く。
「明日、24日は予定空けときなさいよ! 」
24日……クリスマス・イブか。
「わかった……忘れるなよ?」
そう言えば、クリスマスに予定入ることなんて今まで、なかったな。
「忘れるわけないでしょ! 期待して待ってなさい! 」
はてさて、一体何を期待すればよいのやら……