二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: マサラ学園日誌〜夢に向かって突き進め!〜 ( No.13 )
日時: 2009/12/11 18:08
名前: くろーばー (ID: SLKx/CAW)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=12354

第103話 アイツへのプレゼント


その頃ユウリは、寮のユウヤの部屋の前に
来ていた。

ユ♀「……どうしよう」

ユウリの手には、手紙を添えた赤い箱が
大切そうに握られていた。
ユウヤの部屋へはこれを渡しに来たのだ。

とはいっても、ユウヤは部活で再登校だから
今はいない。むしろ、いないほうが助かる。
本人がいると、体が固まって動けないような
気がするから。

ユ♀「……ここに入れておこう」

ユウリはドアの前にプレゼントを
置いた。

たったこれだけなのに、鼓動が速くなる。
顔が熱くなるのが自分でもわかる。

——喜んでくれるかな?

もし、ユウヤが気付かずに通り過ぎて、
他の誰かが拾ったとしたら……。

そんなことない。

じゃあ、ユウヤが他の人にプレゼントの
ことを話してうちがユウヤを好きって
ことが学校中に知れ渡ったら……

いや、ユウヤはそんなことする人じゃない。

でも……

不安は募るばかり。

そのとき、男子たちらしき
喋り声が聞こえてきた。


ユウリは走った。

全速力で。

苦しいほど速くなる鼓動を感じながら——


続く!!