二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】桜幻想 〜貴方に沢山の愛を【オリキャラ募集中】 ( No.25 )
日時: 2010/01/03 14:46
名前: 凪 ◆OvPckgR1gY (ID: E24Dg9ts)

【風邪ひいた時に母の偉大さがわかる】


消えちゃ駄目、消えないで
私の存在がなくなってしまうから。
苦しいくらい、切ないほど求めて
────…お願い



「…また?」

最近変な夢を見る、薄紫の蓮の花が
透明な水に浮かんでいて声が聞こえる
聞いた事のあるような、声

「まぁ、いいかな?・・・ご飯作ろう」



*



土方「ん?何か焦げ臭くねぇか?」

沖田「土方さんの頭がですかィ?」

土方「ちげーよ、今料理作ってんのは…」

沖田「・・・!」

嫌な予感がして台所へと向かう二人

二人がみたものは

「「桜!?」」


「…ふぁーい」

床に顔がついて、体もついて、まとめると倒れている桜だった

土方「おい、どうした!?」

「うぅーん……」

沖田「桜…?」

「ふぇ…うぇーん、うわぁぁん…」

「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」


*

ピピッ

沖田「39.8…精神的にもおかしくなる訳だ」

土方「とりあえず寝せとけ」

「らいじょうぶれす…ちょっと川へ死ばかりに…」

土方「オィィィィ!!なんか色々大丈夫じゃねぇんだけど!」

沖田「しょうがねェ、俺が桜についてますから土方さんはとっとと仕事へ…」

土方「あぁ!?」

沖田「だって俺、今日オフだし」

土方「…ぐっ
         ・・・変な事すんじゃねぇぞ!」

沖田「わかってまさァ」

*

「それでですね、銀時さんが鯉は食べれないって…」

沖田「・・・桜、いい加減寝たらどうですかィ?」

「…寝たくは、ないです」

沖田「寝ないと風邪治らないぜィ?」

「ヤです」

沖田「いい加減にしないと、無理やりに寝かせますぜィ」

「…寝たら怖い夢見るんです」

沖田「怖い夢?子供…ブッ」

「ち、違いますよ!
…なんだか、その夢を見ると”私”が消えるような感じがして…」

沖田「・・・」

「…沖田、さん?」

沖田「ウガァァァァ」

「ギャァァァァァァァッ!!!!!!」

突然ゾンビのお面を付けた沖田が叫び
もちろん、怖がりの桜にとっては熱もあり
ただならぬ声で絶叫した

「なななななななにするんですか!?沖田さん」

沖田「怖かったかィ?」

「もちろんですよ!!死ぬかと思いました」

沖田「夢よりも?」

「え…?」

沖田「夢よりも、ゾンビよりも怖いのは?」

優しい笑顔で問う沖田に
同じ優しい笑顔で返事を返す桜

「・・・沖田さんっ」

沖田「正解、分かったらねろィ」

「はい」

スゥ…と整った寝息が聞こえるとホッとする沖田
彼は途中で色々な理性を我慢しながら寝かしつけた
表彰してほしいくらいだ、と彼は思う

愛らしい寝顔、サラサラの髪、すべてが愛おしい
無意識に彼の顔は桜の顔へと近づく
あと10センチ、五センチ…

ドドドドドッ   ガラッ

沖田「…っ!?」

銀時「お、いたいた!やっほー☆総一郎君」

神楽「桜が風邪って本当アルか!?このドS!!
マヨラーに言われて来てやったアルよ!」

新八「あ、でも寝てる」

あと数センチの距離が憎い、
彼は思った いや、叫んだ

沖田「土方コノヤロォォォォォォォォォォ」




続く

あけましておめでとうございます!
2010年も飽きずに小説を書きたいと思います (。・x・)ゝ
もっと、読者様が増えるように頑張ります
よろしくおねがいします^p^