二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man †運命の歯車† ( No.28 )
日時: 2009/12/12 22:54
名前: 悠 ◆FXzmrZiArI (ID: w3Re2V0V)

     † 第二章「操り人形」  第四夜 †




 「お前はここでオレに葬られるって事!!!!!」



そう言い、腰あたりにぶら下げていた小さいリングに手をかけた。
そのリングを持ちながら手を前に差し出すとリングは鎌に変化した。


          ______これってアレン達が言ってた奴か……!!!!!!


               ヤリアウ
 「おいおい。お前、俺と殺合う気か?止めろよ、そういうの。
  面倒臭いだけじゃねぇか」

軽い口調でそう言いながらもヴァルはイノセンスに手をかけてまま、構えは解かない。
ただ、面倒臭いというのは本心である。


          ______俺の考えが合っていればコイツは……。




レギ・インフォルト。

間違いないだろう。アレン達の言っていたイノセンスと同じだ。
帽子と長髪。容姿も一致する。

 「面倒だと?……ふざけるな。嫌でも強制的に戦ってもらう」
 「何で戦わなければいけないんだ?」
 「______________お前の存在が邪魔だから」

ハッと気づいた時には石版の上にその人物はいなかった。
首筋に冷たい物が当たる。それが、鎌の刃というのはすぐに分かった。
だが、分かったとしてもこのままで死ぬだけだ。


          ______あーあ、なんでこうなるんだろうな。


勝手にタメ息が出る。任務なんてサボッていたらよかった。
まぁ、その代わりシスコン野郎とその妹には怒られるだろうが。

 「やっぱり任務なんて面倒だな……」

もう一度タメ息を吐きながらもヴァルは笑みを浮かべた。

 「何を笑っている」

鎌を持つ手に力が入った。
どうやら今の行動と言動が気に入らなかったらしい。
鎌を徐々に近づけてくる。
 
 「いーや、なんでもない。
  じゃあ、とりあえず終わらせないと帰れないよな」





 
                 「イノセンス発動!!!!!」


                         続く