二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: VSヴァリアー編 …のようなもの ( No.21 )
日時: 2009/12/06 11:24
名前: 白い恋人 (ID: nWEjYf1F)

3.

「い、痛ったぁ……」
気がついたら、道の真ん中に倒れてた。
「……ど、どいてください中村さん。重いです……」
やば、晴ちゃん潰れちゃう!
「あ、ご、ごめん晴ちゃん!」
あわてて晴ちゃんの上からどいたわたし。
……あれ?そういえばなんでわたしと晴ちゃん生きてるんだろ。
普通なら死んでるはずだけど……。
「わたしの眼鏡……眼鏡がない……」
「ここに落ちてるよ。あ、晴ちゃんの眼鏡割れちゃったね」
「え! どうしよ、眼鏡が無いと……。どこかなわたしの眼鏡……」
探してももうないよ、晴ちゃん……。
でも、晴ちゃんの眼鏡が割れたってことは、何らかの衝撃があったって事の証拠。じゃあ、いったいこの現象は……?
「やっぱり、あのブラックホールの中に入ったんじゃないですか? 私たち」
ふと、晴ちゃんが言った。
「え、ありえないでしょ晴ちゃん。どうせ誰かの作り話だよ」
「でも……この一軒家、ツナの家にそっくりなんですがど……」
晴ちゃんが指差した方向に目を向けると、確かに家があった。
「ただのそっくりでしょ? 晴ちゃんふざけないの」
「……じゃあ、あの赤ん坊は何なんですか?」
「ん?」
晴ちゃんが目をやった先には、シルクハットをかぶった、かわいい赤ん坊がいた。
「え……?」
「……お前ら、さっきから何コソコソしてるんだ?」
「!!」
「俺に何か、用か?」
赤ん坊は、こっちに少しずつ近づいてくる。
「え、あ、えっと、その……」
ただただ、腰が抜けた。



続く