二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 恋心 【学園アリス】 ( No.4 )
日時: 2010/03/04 18:52
名前: ☆優羅☆ ◆9qiHPPdd$v (ID: TEtEJYHD)

「さぁ、遅刻しちゃった亜柚梨ちゃんは罰則として……ゴミ箱ゲロ掃除だぁ〜!!」

この人は鳴海先生 NARUMI SENSEI。

あだ名を『ナル先生』や『ナル』と言う。

フェロモンのアリスの持ち主。だけどルカくんとは違って、人を虜にしてしまうアリス。

皆は鳴海先生のアリスの餌食になるのを怖がっているから、(鳴海先生の前では)逆らわない。

私は鳴海先生のこと怖くはないけど、このノリが苦手……

「オォ〜!!」

蜜柑だけ盛り上がってる。

「あれ??蜜柑ちゃん??何で??」

鳴海先生は戸惑っている。

「亜柚梨ちゃんだけじゃかわいそうやろ??せやからうちも手伝うねん!!」

蜜柑はニコニコしていた。

「そっかぁ〜!!蜜柑ちゃんは優しいねぇ〜!!」

鳴海先生は嬉しそうに笑った。

「そんなこと全ッ然!!」

蜜柑はそう言ったが、まんざらでもなさそうだった。

「じゃぁ、頑張ってね!!」

鳴海先生はそう言って去って行った。

「じゃぁ、うち左行くから亜柚梨ちゃん右行ってくれへんか??」

「うん!!わかった!!」

私達は二手に別れてゴミ箱を探した。

「あっ!!」

そして……しばらく経ち、私はゴミ箱を見つけた。

「待て〜〜!!」

ゴミ箱は逃げる。

「ハァ……ハァ……」

私は10分くらい走った時にゴミ箱を見失った。

どーしよー……

私がそう思っていると……

フヨフヨフヨ

頭の上で変な音がして、私は上を見た。

「ゴミ箱、捕まえたわよ。」

蛍がキラキラした目で私を見た。

きっと、私がお金にでも見えてるのだろう。

「じゃ、1000円ね!!」

蛍はそう言って去って行った。

うぅ〜〜……蛍め〜〜!!

「あれ〜??亜柚梨ちゃんだぁ〜!!」

「おっ!!達瀬じゃん!!」

「あっ……心読みくんとキツネ目くん……」

ニヤニヤしながら近づいてきた二人組は心読みくん KOKOROYOMI KUNと

キツネ目くん KITSUNEME KUN。

心読みくんは名前は知らないけど……読心術のアリスの持ち主。

人の心の中を読むアリスなんだ。

心読みくんに隠し事はできない。

しかも、いつ読まれるか……解らないから怖いんだ……

そして、心読みくんのいつも隣にいるキツネ目くんも
名前は知らないけど……浮遊術のアリスの持ち主。

宙に浮くことが出来るんだ。

二人でいつも悪戯をしてる……

「誰にしゃべってるの??」

心読みくんが無表情で後ろから私に声をかけてきた。

私は声をかけられると思ってなかったので、驚いた。

「達瀬、こえ〜〜!!」

キツネ目くんはニヤニヤ笑いながら私から距離をとった。

「勝手に人の心の中読むなぁ〜〜!!」

私は二人を追いかけた。

「「あはははは〜!!」」

そう言って、心読みくんとキツネ目くんは走って去っていったのだった———

ハァ、ハァ……な、なんだったんだ……??

余計な体力を使ってしまったが、私はまたゴミ箱を探した。

しばらくして、私はゴミ箱を見つけた……ケド……

そこには蜜柑と蛍がいた。

「亜柚梨ちゃん!!どこ行ってたんや??心配させて〜〜!!」

蜜柑は私にぎゅ〜っと抱きついてきた。

「何処行ってたの??お金、7000円ね!!」

蛍はニコニコしている。

な、7000円……!?そんなぁ〜……

しかも、私一個も捕まえてないし・・・走ってただけ・・・

私の苦労は一体……

こうして『ゴミ箱ゲロ掃除』は無事(?)終わったのであった———