二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.32 )
日時: 2009/12/05 20:43
名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)

32 落ちなかった落ち葉4
  楓 視点

 あの後、舞奈を探しに行ったが、出かけていたらしく、見付ける事が出来なかった。

 夕方になり、俺達が縁側に座って、夕日を眺めていると、すぐ近くで、足音がした。

 「誰?!」

 振り返ると、舞奈がそこにいた。

 「舞奈!! よかった、ずっと探してたんだ。俺、お前に聞きたい事が——」

 「待って」

 突然、舞奈が強い口調で、俺の言葉を遮る。それには、誰も逆らえないようなオーラが、かもし出されていた。

 「あなた達が聞きたい事は、大体予想がつく。でも、それは今、答える事が出来ない」

 そこで一旦、舞奈は言葉を切ると、少しだけ視線を落とした。やがて、舞奈はゆっくりと顔を上げ、きっと俺達を見すえる。

 「零番隊隊長として、あなた達に命じる。今日から二週間以内に斬魄刀に名を聞き、実体化させなさい」

 いきなり言われたその言葉の内容を、半分も理解できなかった。

 零番隊? 斬魄刀? なんなんだ、それは。

 「もし、これを達成しなければ、あなた達を待っているのは、死よ」