二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.9 )
日時: 2009/12/05 19:39
名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)

9 藤原家と朽木家2
  煉 視点
 僕は目の端で、隊長が仕事しているのをちらっと
見た。
 楓と紅葉は書類を配っている。
 どうして席官が、平隊員の仕事をしてるかって?
それは、ウチは4人しかいないからだよ。
 しかも、あの二人は双子だから、お互い離れないんだよなぁ〜
 「隊長ぉーー、大変だぁ!!」
 楓が大きな音をたてて入った来たと思ったら、
いきなり隊長の机をバァーンと叩いた。
 「どうした、楓。日番谷が自分の方が、ガキだって認めたのか?」
 「違うよ、隊長さん・・・。あのね、朽木隊長
がね、婚約したの・・・」
 「そ、それは本当か、紅葉!?」
 僕が聞くと、紅葉はコクンと頷く。
 大丈夫!双子だけど、楓と違って紅葉は素直
だから、信じれる!!
 「そうか・・・、それはめでたいな・・・・・・」
 隊長は、素っ気無く答えると、また視線を書類に
戻した。
 「いいんですか!?隊長」
 僕は思わず、そう叫んでしまった。隊長はピクッとまゆを上げた。そして、顔を上げて、僕を睨み付けた。
 「どうした、煉。白哉さんがご結婚されるのは、
俺と関係ないだろ?」
 「泉隊長、相手はあの藤原家の長女なんだ!
今まで、ずっと鎖国してたくせに、朽木家と結婚するだけで鎖国をやめるなんて・・・、何かたくらんでると思わないか?」
 楓がそう言うと、紅葉も頷いて、同意した。だが、隊長は顔も上げないし、何も言わない。
 「隊長、なにか言って下さい!泉隊長!!」
 いくら呼んでも、返事をしないので、僕は意を
決してこう言った。
 「朽木 舞奈まいな隊長!!」
 隊長はガタッとイスから立ち上がった。後ろで楓と紅葉がハッと息を飲むのが聞こえた。隊長の本名は、
この隊の禁句なのだ。
 「煉、次にその名を出したら、そうなるか
分かるな・・・」
 そう言うと、背後にある窓を開け、身を乗り出した隊長。
 「朽木 舞奈はもう・・・、死んだ。だから、もうその名で俺を呼ぶな」