二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 絆は永遠に・・・【ONE PIECE】 ( No.22 )
日時: 2010/01/07 16:02
名前: ☆優羅☆ ◆YiQ2pMqh$n (ID: TEtEJYHD)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14135

   第二話 「噂」

学校へ着くと私は真っ先に机に向かって突っ伏した。

少しは風で涙は吹っ飛んだけど、やっぱり捺華が他の子と居るのを見ると泣けてしまいそうになった。

しかし、いつまで泣いていても仕方ない、と思い顔を上げた。

私は周りを見て、いつも1人で居る、雁夜咲 魅依羅 KARIYASAKI MIERAの所へ行った。

綺麗な顔立ちだけど言い方とかが冷たいので、皆から嫌われて孤立している。

 前までは那加 沙理恵 NKA SARIEと一緒に居たが、沙理恵も離れていった。

「ねぇ、何読んでるの??」

私はニコニコしながら近づいていった。

「……別に。あんたには関係ない。」

魅依羅は本から顔を上げずに素っ気無く答えた。

「……そ、そぉ……」

私は『ムカつく〜!!何、この子……』なんて心で思ったが、笑顔を崩さず答えた。

周りからクスクスと笑い声が聞こえてくる。

そーいえば……なんだか、周りの目が冷たい気がする……

私はそう思って、周りを見渡した。

私と目が合っても逸らす子、クスクスと笑っている子、怪訝そうな顔をしている子……などさまざまだった。

な……に……??これ……クラスいじめ……??

私は嫌な気分になりながら、自分の席に戻った。

放課———

私はこのクラスに居るのが嫌になったし、なぜこんなことになったのか解らなかったので

ホントは嫌だったけど、幼馴染の希城 頴良に聞いてみることにした。

「……頴良、呼んで??」

頴良とは違うクラス(爽莉は弐年Ⅶ組、頴良は弐年Ⅱ組。※クラスはⅩ組まである)なのでドアの近くに居

た子に呼んでもらった。

幸い、私のクラスから頴良のクラスまでは遠いので、私のクラスみたいなことにはならなかった。

しばらくして、頴良はダルそうな顔で私の方へ来た。

「……どーした??お前が俺のクラスに来るなんて珍しい……」

頴良とは思えない優しい言葉だった。

「……別に。特に意味もないけど……」

私は何故か素っ気無い口調で答えた。

ホントは聞きたいことがあってここに来たはずなのにいざ聞くとなると怖くて聞けないのだった。

「……チビ……」

しばらくの沈黙が流れた後、頴良はボソッと呟いた。

は……??ちょっと優しいかも……とか思ったら、急に元に戻ったんだけど!?!?

「チ、チビじゃないし!!アンタだって……チ「俺はチビじゃねぇぞ。」

頴良に肝心な所を遮られてキッと頴良を睨んだ。

確かにあたしは150cmだけど頴良は170cmだもんね……全然、頴良の方が高いじゃん……

何、言ってんだ??あたし……

私がそんなことを思いながら頴良をずっと睨んでいると、頴良はいきなりフッと笑った。