二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 夢の中の俺はモンスターハンター 2話更新 ( No.9 )
- 日時: 2009/12/13 21:22
- 名前: アビス (ID: 7.60N42J)
3話
こんな事があってたまるかーー!
—昼休み—
「はぁ〜」
和也が遠くにいる二人を見ながら溜息をつく。
「なに溜息なんかついてんだよ、和也」
洸矢が後ろから話しかける。
「あれ見ろよ」
そう言って、さっきまで見ていた二人のほうに指を指す。
「竜人と暮羽じゃん。会ってそうそう仲良いな、あの二人」
「そんなレベルじゃんえだろ!!」
和也が喚く。
「あの竜人が!モンハンにしか興味がないあいつが!
あんな可愛い女の子と一緒におんなに楽しそうに話しているんだぞ。
お前はそれで良いのか!?そんなのは絶対にだめだ!!」
和也が涙を流しながら、洸矢に近づく。
「いや・・あいつは元々誰とも仲がいいじゃないか。
暮羽がただモンハンが出来るってなだけで」
「そこが重要なんだよ!」
そう。さっき暮羽が話しかけた後、すぐに二人は意気投合。
暮羽も竜人並にやり込んでいる事に驚愕した。
試しに二人でG級のナルガをやったところ、3分20秒だった。
ちなみに日本で行われた、モンハンのあるイベントでの最速タイムは
3分18秒・・・驚異的である。
それ以降竜人は暮羽を気に入り、暮羽も自分と同じレベルの竜人を親しく思っている。
「もうあれ・・・完全にできちゃうだろ・・・」
和也は消え入りそうな声で言った。
「かもな・・・」
これ以上相手してられない思った洸矢は適当に返事をし、二人の元に向かった。
その後和也は昼休み中ずっと他人の机に伏せっぱなしで動かなかった。
—放課後—
「さてと」
竜人は早々に支度をして教室を出ようとした。今日は大事な日でいち早く
商店街である物を買いたかった。そんな時
「竜人君、ちょっと待って」
暮羽が呼び止めた。
「草薙。なんだ、俺今日用事あるんだけど」
「商店街・・・行くんでしょ?」
「なんで知ってんだ?」
竜人の言葉に一瞬驚くが直ぐに
「ああ・・お前もか」
「そういうこと。どうせだから一緒に行こ」
そんなこんなで、二人は一緒に教室を出た。
その後、一緒に校庭に出たのだが・・・
「・・・すげぇ見られてんな」
あたりの目が異様に自分たちに注がれている。
「皆、竜人君見てるよ。人気あるんだね」
暮羽が笑いながらいう。竜人は軽く鼻で笑うと
「男子は皆お前の事見ているような気がするが」
「そうかな?」
そう言って辺りを見る暮羽。男子は暮羽と目が合うと直ぐに逸らしてしまった。
「お前も見られるのは、慣れているほうだろ。早く行こうぜ草薙」
暮羽が辺りを見ている内に前に進んでいた竜人が立ち止まり言う。
「そうだけど・・・あっ。待ってよ〜」
その後をいそいそと暮羽が後を追った。
—自宅—
「ふ〜」
竜人が自分のベットの上に寝転がる。その横には昼間に買った
アイルークッションが置かれている。
竜人はそれを眺めているうちに眠気が襲ってきて、そのまま寝てしまった。
・・・・
・・・
・・
・
「おい・・おい!起きんか。むぅ、困ったな」
この声・・・どこかで聞いたことがあるような。
その声で眠気が覚めてしまったので、目を開ける。
そこにいたのは
「おお!起きたか青年。心配したぞ」
あの男だ。昨日みた夢に出てきたあの男がいた。
それだけではない、辺りの景色、部屋の様子、すべてが
同じだった。
「な・・・これは一体」
その言葉に男は困った顔で
「ぬ・・まさかまた記憶が飛んだか。一応言っておくが、
ここはポッケ村、君は雪山で倒れているのを私が見つけて運んできた」
・・・間違いない。これは昨日の夢の続きだ。