二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【D.Grey−man】 ウラギリモノ ( No.4 )
- 日時: 2009/12/28 19:20
- 名前: 優奈 ◆IkysoCM3Bs (ID: is8naGvj)
黒の教団 本部
1本の電話が入っていた。
「・・・そっか、うん、待ってる」
『はい、わかりました』
電話は切れた。
めがねをかけた男は受話器を置いて手に顎を乗せ、ため息をつく。
「室長、仕事してください」
「今そんな気分じゃない・・」
「いいからしろ、この巻き毛」
「リーバー君怖い・・」
「殴られるのとどっちがいい?」
「・・・、リナリーに殴られたい」
♪
雪が降っていった。
マシロは窓に手を当てた。
「さむっ・・・」
外は日差しがあり、明るそうだった。
マシロは暖炉に向かうと火をつけた。
ぱちぱちと音が鳴り、ゆっくりと燃えている。
暖炉は煙突と繋がっているこの家は、まるで3匹の子豚のレンガのおうちのよう。
マシロは鏡に映る己の背中に目を向ける。
ソコには黒い模様。
ある人は悪魔の生まれ変わりだといい、
ある人は天使の生まれ変わりだといった
「・・・・、ッ」
マシロが背中に力を入れると黒い翼が生える。
まさに悪魔の姿のようだと自分でも思っていた。
周りからは悪魔だといわれ
石を投げられたりした
そんな彼らを護ろうと必死に頑張った少女がいた
どんなに怪我を負わされても
どんなに痛い言葉をいわれても
少女は彼らを見捨てず護りきった
なのに・・・、
彼らはそんな事も知らずに
少女を悪魔とよびつづけた
天使の生まれ変わりだといってくれた人
そのひとを少女は護れなかった
悔しくて
悲しくて
自分が憎かった
自分が悪いんだ
自分のせいだ
中途半端なチカラしかない自分なんて
死ねばいいと思っていた
でもある人が教えてくれた
黒の教団へ行こう、と
貴女を彼らはわかってくれる
そしてまた
ある人にいわれた
黒の教団をいつか裏切るでしょう、と
そして
私の元へ来る事になるでしょう、と
そのヒトの名前を聞くと
「_____千年伯爵デスv」
そのヒトはそういった。
くいっ____
マシロはアレンの袖を掴んで引き止めた。
アレンは振り返る。
「がんばるから・・」
「・・・、」
「がんばるから・・」
「____期待してます」
ガチャ_______
扉の開く音がした。