二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン〜大江戸イレブン! ( No.15 )
日時: 2010/02/28 13:13
名前: ゆうちゃん (ID: 66DLVFTN)


第五話『暗殺計画』

「ほぇ〜」
「でけぇ〜」
「静かにしろ」
声を上げたのは親分と南雲。
涼野はあきれる。
親分はいつでも無礼講!
部下にタメ口を言われても全然気にしな……って

そんなことより。

「なんでてめぇらがいるんだよ?」
早くも切れ気味のインチキ……「インチキじゃねぇよ!」……すばらしい法師である佐久間様。
「まぁまぁ」
マッハがたしなめる。
「黙れよ。インチキ」
宮坂が言う。
この三人の役回りはいつもこれだ。
「いいじゃないか♪」
若様はいつもは一人で退屈なので、円堂が来てごきげんのようだった。
ちなみに、城に来た本命であるヒロトは縄につながれて、源田にひきずられていた。



城の中は広く、風丸が通るたびに周りの家来が頭をさげた。なぜか、佐久間が上機嫌に胸を張って歩いた。
そんな一行が来たのは、将軍の部屋だった。
「入りなさい」
「失礼します、父上」







「ふむ……」
将軍、誠二郎(イナズマイレブンでいう、吉良会長です)は深く考えると

「いいでしょう、縄をほどきなさい」

そう言って、うなずいた。

ヒロトは赤くなりかけていた手首をさすった。
「で?俺をどうするのさ」
さっきまで話していたことだ。
「まずは話しを聞かせてもらおうか。君は誰の命令で動いていた?」
ヒロトはなにも言わず、黙り込んだ。
それが答えだった。
話せるわけがなかった。

が、

「ヒロト、はやく言えよ。さっさと終わらせたら、俺が豪炎寺の飯おごるからさ(金払う気はないけど)」
円堂が言った。

「手短に話すよ。俺も用事が(たった今)できたし」

そそくさとヒロトが話し始めた。
単純なやつだ。

—————————

「ヒロト、我々はこれから日本に攻め込もうと思う。お前には、そのための情報収集をしてほしい。」
「分かりました、閣下」
「まずは本拠地である、江戸へむかえ。もしなにかあれば、その場で将軍を殺してもかまわない」

——————————

全員は、「殺す」という言葉に反応してさっと引いた。
将軍は、眉一つ動かさず、じっとしている。
「……ヒロト、父上を殺すのか?」
風丸が恐る恐る聞いた。
今にも懐剣を取り出しそうな源田が風丸の隣に立った。

「そうだ、殺せっていわれてたっけ……」

ヒロトがゆるりと立ち上がった。
緊張が走る、

次の瞬間!





「や〜めたっ♪」





「はあぁっ??????」
ずっこける一同。
「いやあのさ、お偉いさんの前だから、頷かなきゃいけなかったんだけどさ?俺は殺生なんて生に合わないしさ。それに、殺しちゃったら友達の風丸君がかわいそうだからね」
ヒロトは胸を張って「ころさないよ?うん。俺ってばいい人だな〜」とか言っている。
「ヒロト〜、いい奴だな〜!!」
風丸がヒロトに飛びつく。
なぜか、円堂も。
「おうおう、早く飯食いてぇよな〜」
そっちか。