二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜大江戸イレブン! ( No.2 )
- 日時: 2009/12/06 11:02
- 名前: ゆうちゃん (ID: 66DLVFTN)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=13983
「どっけ〜!どけどけどけ〜〜!」
「げ。親分…今度はなんすか?」
親分———円堂は走りながら叫んだ。
「腹が減ったから、早く食堂に行きたいんだよ!!」
第一話『そのお方、江戸の見廻り親分なり』
「…で?」
「おぅ、もぐもぐ…うめぇな!豪炎寺!」
豪炎寺はため息をつく。
「聞いてないのか?俺の話」
円堂はご飯をかきこみながら言う。
「ふぁって、おまにぇにょはにゃしにゃげーから(だって、お前の話長いから)」
「円堂親分いい食べっぷりだね」
夕香がにこにこしながら言った。
豪炎寺は頭をかかえて、カウンターにもたれる。
「円堂が来るとすぐに客が逃げてくんだよ…。商売あがったりだ」
「お、もうかってんのか?」
「利益はさがってんだよ、ばか。食い終わったらとっとと帰れ」
豪炎寺はひらひらと手を振った。
その時、どんどんと戸を叩く音がした。
「客じゃねーの?ほらほら」
円堂が戸を指す。
「はーい、いらっしゃいませー。ただ今親分来店中でーす」
「夕香、それは言うな…」
入ってきたのは、頭巾をかぶった怪しげな二人組みだった。
「お、お兄ちゃん…」
夕香が後ずさる。
豪炎寺はさっと前に進み出て、
「なんだ?盗人か?悪いが俺達は盗めるほどの金なんか…」
体格のいい一人が戸を閉め、中から鍵をかけた。
前の一人が頭巾をはずす。
「あっ…!」
青い髪がさらりと肩にかかった。
「よかった。やっぱりここにいた」
「風丸さま!?」
豪炎寺と夕香がすっとんきょうな声をあげた。
円堂はのんきなもので「よ、風丸」と手をあげた。
もう一人が頭巾を取ると、源田だった。
「すみません、お忍びなもので…静かにしていただけますか?」
「…へぇ、そっか」
円堂はうんうんとうなずいた。
「だろ?」
風丸は夕香のはこんできた水を飲む。
「異国からの密航者か…。うん、楽しそうだし、分かった。調べてみる」
「じゃ、まかせた」
そう言って風丸は頭巾をもう一度かぶり、店から出て行った。
「円堂…お前、すごい知り合いだな…」
「あ?知り合いとかじゃないぞ?」
「?」
円堂はニッと笑った。
「親友だ!」