二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: バスターズ 幻想の王 第四話更新 コメしてえぇぇぇぇ!! ( No.16 )
- 日時: 2010/09/16 20:04
- 名前: 風 (ID: ow35RpaO)
コメして下さった方々有難う御座います^^
オスカル様へ
初めまして!初のご来店真感謝しています!!
グリニデ閣下来たあぁぁぁ!バロン卿も好きですよぉ♪
フラウスキーやヒスタリオ何かも好きです!
半ば…途中打ち切り状態ですがしぶとく待ちますよ僕は(涙
ねこうさぎへ
おっ!ふおぉぉぉぉ(涙
初コメ感謝感激です^^
別に知識が無くても良いんです♪
正直,原作とはキャラクタとかは殆ど関係ないですから……
原作のキャラは伝説として語られたりする程度です(汗
個人的に自信作です。展開は遅いですが楽しんでいってください。
ヴァンデルバスター
幻想の王
第一章:桜舞う国で
第五話「絶望の逃走 Part5(遭遇)」
レベッカ・エカテリーナはシュバルツの向かった遺跡から随分離れた場所に居た。
人の介入を未だ赦さない未開の樹海,朝でも日が差さぬ常に木々が生い茂る場所だ。
其処では小さな木漏れ日すら殆ど無い。主君であるランラシャの居城のある場所でもある。
ランラシャの居城があると協会より推測される場所だけにバスターの往来は多いが,
ランラシャに討ち取られたのか或いはその配下に遣られたのか生還したものは居ない。
今では金凛の国々からは魔の樹海と呼ばれ迂回路を通るようにと戒められるほどだ。
そんな,樹海を一目散に彼女は歩く。
まるで自分の家の中を歩く様に何処に何が有るか理解している。
直ぐに巨大な城が姿を現す。城の大きさは魔人のステータスだ。
城の内装は魔人の教養と趣向を表す。ギシギシと音を立てて門が開く。
どうやら冥力に反応して開く扉の様だ。人間のバスターに対しては厳重な守備だ。
一方内装は居たってスマートで粗野と呼ばれる男とは思えない小奇麗さを感じさせる。
「ランラシャ」
「ん?」
吹き抜けのテラスに寄りかかる黒髪の男が反応する。レベッカは振り返るのを静かに待つ。
「面白い獲物が現れたわ」
「マジか……」
「えぇ,あの有名なアーサー戦士団。見た所何かの理由で3人しかいないけどね」
「それでも……充分楽しめる。」
鋭い赤い瞳の精悍な顔立ちの男の口角がニヤリと釣りあがる。
「相手は恐らく今までの奴等とは違います。気をつけて」
「心配するなって……心配になって俺の前にお前が出てきたりしたら俺泣くから…」
「恥かしい事を!」
相手の実力を危惧し彼女は心配そうに言う。
それに対してランラシャはあくまで余裕で心配なんてしなくて良いと笑いかける。
その時の言葉がまた臭くて逆に彼女は心配になるのだった。
主は一時人間に希望を見出し人間を殺す事を数年間躊躇った。
然し,最近レベッカが入ってからだ。何かに突き動かされたようにバスターを殺すようになった。
殺すのはバスターだけ,普通の人間は絶対殺さない。レベッカには理由は分らない。
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一方,その頃アーサー戦士団の面々はと言うと遺跡の近く
外郭付近から内部に入り入り組んだ迷路を抜け開けた場所へと移動していた…
等と言う事は無かった。彼等のターゲットはランラシャだ。
隠れ理由は無いと言う事だろう。実力も此処に高く決して3人だからと勝て無い訳じゃない。
「それにしてもダイッチと同い年位でしょあの少年」
「だろうな」
ソワソワ___
「ダイッチなんて全くのヘタレなのになぁ…フニャチンだしぃ」
「あのぉ,そう言う事女の人が!」
「別良いじゃない?」
「良くないですよ……」
「女は淑やかにって……私としてはその方が嫌だなぁ」
ダイッチはその強力な魔人に攻撃の機軸である二人が居ない時に出くわすのは嫌だと顔に出ている。
然し,他の二人は余裕そのもので若手のダイッチを弄り回す。
ダイッチにとっては堪った物ではない。もう半ば反泣きだ。
特に人をからかうのが半ば趣味であるフルニールは嫌な相手だろう。
スッ___
「どうした?」
行き成り立ち上がるダイッチに訝るアーサーが問う。
アーサーは赤面して「トイレですよ!」と言う。
「はぁ?トイレなんてアンタ此処ですれば良いでしょう?どうせ,小さいんだし…」
「小さいとか大きいとか貴方って人は!!」
フルニールの言葉に気分を害しダイッチは憤慨し音を立てて歩き出す。
そして,茂みの方へと消えていった。
「それにしても,本当にランラシャに会ったらどうするかね?」
「勝つさ」
「馬鹿,勝てなかったらの話してるに決まってるでしょう?」
「そうだな……ダイッチだけは何としても逃そう。彼は若い。俺達にとっての希望だ」
「はぁ,あたし等も充分若いけどね」
「はははっ,でも彼はもっと若いよ♪」
「そうね………そう…」
ダイッチが居なくなり声の届かない程度の距離に言った事を見計らい二人は会話する。
ダイッチには気付かせまいとしているが本当は二人だって不安が無いわけではない。
幾ら強くたって彼等だって人なのだ。致命傷を受ければ死ぬ。
そのために何が出来るか…若い命を率先して守り次へと繋げ様とフルニールとアーサーは言い合う。
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一方,遺跡内部———————
夜が来た。
今もまたシュバルツは剣を振い続け練習に明け暮れる。
無論不意の襲撃を想定し得意武器である銃は装着している。
気兼ねなく下手だと自覚する剣を振う。
こんな下手では実践で師匠の形見を使うなど赦されないと思いながら…
ブン
ブンブン…
『突きを撃つ時は切先に集中しろ…相手の急所を確実に捉え貫く…
そして,次の攻撃に備え足を上下させ…薙ぎ払う。』
師匠から教わった言葉を逐一思い出しながら想像力に欠ける頭で頑張って想像しながら練習する。
足裁きや連続攻撃の隙の無い繋がり…間合い,対銃撃戦対策…
銃に対近接戦対策が有る様に矢張り剣にも対遠距離戦対策が有った。
多くの複雑な動きや単純な動作を組み合わせ先ずは適当にどの様な動きが可能か確かめる。
そして,次に単純な動作を鋭くする為の反復練習に移行する。
ズルッ…
ドザァ___失敗し横転すル…
無様な姿を晒し頭をかきながら低い石造りの色気の無い空を見上げる。
「色気ねぇなぁ」
『それにしても存外に剣の道も深く厳しい物だな。何事も1日にしてならずだ…
天才とは行かなくても何ヶ月も反復練習すれば戦える程度にはなる』
自分に言い聞かせるようにしてシュバルツは立ち上がる。
あと一時間程度反復練習したら今日は寝ようと思った。
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次の日____
ザッ…
「よぉ,バスター共」
「!!!」
「赤い瞳に精悍な顔立ち……貴様」
俺の名ハランラシャ・G・カプリティンコだ,宜しクナ♪
遥か絶壁の上,1人の男が居た。
一見人間と間違う容姿,今の魔人は総じて人間社会に溶け込む為か
人間に憧れてしまったのか人間の姿に似ている。彼も其れは言える。
左手の星が無ければ魔人とは分らないだろう。
ランラシャは悠然と崖から降り立ち音も無く着地した。是だけで人間離れしている事が分る。
「嘘だ…本当に遭遇してしまった………」
ドッドッドッドッドッドッドッドッド
「ダイッチ,下がっていろ」
「………僕も」
「戦う前からおびえを顔に出すような奴が前線で何を出来る?下がれ…」
アーサーは顔面蒼白で怯えるダイッチに言って剣を抜いた。
戦いが始まる。
∞END∞
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