二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: バスターズ 幻想の王 第五話更新 コメしてえぇぇぇぇ!! ( No.21 )
日時: 2010/09/20 13:13
名前: 風 (ID: OK7TThtZ)

コメント下さった方々本当にありがとうございます。

獣好き様
覚えていますよ?動物の森シリーズ(私は動物の森は未プレイで知りませんが)や
ポケモンでお世話になりました。
秋空,風と二度HNを変えています(苦笑
またちょくちょく来てやってくれると嬉しい^^

レッド様へ
レッド様の小説のほうで言いましたがモンハンの小説今も書いています^^
その人だよ!!!

オスカル様へ
またきて下さり有難う御座います!
キャラの台詞や関連性を気にしてくれるとは嬉しいです^^
この世界では女の姿の魔人は普通にいるです。そして人間の男女と似たような関係を作っています。
それを踏まえて(苦笑




ヴァンデルバスター
幻想の王


第一章:桜舞う国で
第六話「絶望の逃走 Part6(決戦)」


アーサーの言うとおりダイッチは自らの覚悟の不足と実力不足を自覚し後ろへと下がる。
ダイッチは何で自分程度の能力の才能のパスターが彼らの様な超人集団の一員に成れたのか
疑問に思わない夜はないという。
然し,その世界で実力を有し頭角をメキメキと現してきた彼等にとっては
本人自身でも気付かない才能を見破る力が有るのだろう。詰りは才能がないと思うのは当人ばかりだ。

役に立たないから下がって居ろと言う言葉を成功の少なさからくるマイナス思考から
益々悪い方へと捉え彼は遠く後ろへと覚束ない足取りで逃げさる。
その余りにも情けない様を見てランラシャは侮蔑の冷笑を浮かべ言う。


「何であんな奴が居るんだ?」
「___貴様には関係ないことだ」

ダン



正対したアーサーは北の国の名工により打たれた強靭な刃白艶を煌かせランラシャの死角に入る。
そして,横薙ぎにいきなり首を一閃しようとする。ランラシャはそれを左手で受け止める。


ガキィン…
「何?」

「良く勘違いする…俺の能力の真髄は攻撃力にあるって…だが,違う」


「天撃の裂風剣!」

ズバアァァッ…


「利かねぇな……貫通力・一転集中攻撃力に長けた風の天撃でも貫けねぇ…」


「半端な攻撃は死を誘う…か」


何か硬い鉱物にでも切りかかる様な感覚がアーサーの全身を襲う。
右手の攻撃を回避するために咄嗟に彼は後ろへと下がる。
ランラシャは言う。自分の能力の最たる力は攻撃力でも速度でもないと……
この肉体に秘められた柔軟で強靭な守備力なのだと…
其れに対して才牙や上位天撃を使わねば恐らく傷一つ負わせる事の出来ない事実に少し冷や汗を流す。
瞬間,それなりの威力を有する中級の風の天撃がランラシャに命中する。
一点集中の貫通力特化の攻撃だが威力に押され後ろに少し下がっただけで損傷は全く無い。
撃った本人フルニ−ルが一番驚いているのは明確だ。


「嘘だ……幾ら才牙を抜いていないからとは言え全く無傷なんて………」

怯えるダイッチの姿を確認したアーサーはダイッチに大声でこの場から逃げる事を命じる。


「ダイッチ!逃げろ!!遺跡の方に居るシュバルツ君にも伝えるんだ!」

ビクゥ!
「はっはい!」


「させるかよぉ!!」

ダン!
「うっうわあぁぁぁぁぁぁ!!」
「させるか?それはあた等の台詞だよ…天撃の暴風壁」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ

バチィ…


「ちっ!うざってぇ…何だってあの餓鬼を?」
「さぁな?」

ガキィン…


『はっはっはっはっは……絶対戻ってきます!だから,生きて下さい!!』


最初は怯えるダイッチだった。
アーサーの怒気の篭った声は直接ダイッチに殺意を向けている訳ではないが殺意を孕み…
その殺意は直接向けられていないのに彼は蛇に睨まれた蛙の様に動きを止める。
なぜ,あんな情けない奴に此処まで本気になると訝るランラシャはダイッチを潰しに動き出す。
元々,陰鬱とした顔も戦士として不釣合いに震える姿も気に入らなかったと言うのもある。
だが,何より何かを感じたのだろう。
然し,それはアーサーとフルニールの全力の援助により救われる。
後ろを振り返る余裕も無く彼は懺悔にも似た心の叫びを上げながら遺跡へと向かう。



                              ∞END∞


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