二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: バスターズ 幻想の王 第六話更新 コメしてえぇぇぇぇ!! ( No.28 )
- 日時: 2010/10/05 15:42
- 名前: 風 (ID: DWQXiJ/7)
コメント下さった方々本当にありがとう御座います!
レッドへ
僕の小説が一杯出てきて?
いや…あぁ,Dグレってキーワードで検索したの??
それとも秋空…?
ラビファンは熱烈な人が多いなぁ★
オスカル様へ
幾らでも着て下さい^^
そうですねぇ…頑張ってくれとエールを送って貰えると嬉しい!
はははっ,色々とビィト復活求むって感じです!
ヴァンデルバスター
幻想の王
第一章:桜舞う国で
第八話「絶望の逃走 Part8(才牙)」
ランラシャと2人は向き合い距離を取り合う。
ランラシャは先ず冥獄の雷弾で様子見をする。其れに対してフルニールは才牙のヨーヨーで其れを弾く。
バチィ…
「埒が明かないわね…面倒くさぁ,ねぇ…アーサー!あたし,先鋒出るわよ?」
「分った…援護は任せろ」
2人は線対称にランラシャを囲みながら周りすれ違い際に会話する。
先鋒を任された彼女の方が男の方より攻撃力に優れると判断したランラシャは
オールバックの凄味のある男アーサーを黙殺し彼女の相手に集中する。
「行くわよ!!」
ブォン…
「そんな,単発が当るかよぉ?」
シャッ…
ズガアァン————大岩が砕けル
それ程,反応速度の速い訳でもないランラシャでも容易く回避出来る彼女の攻撃。
ヨーヨーは武器としては攻撃範囲が狭く狙いをつけ辛く風を纏って範囲を稼いでいる訳でもない。
才牙の能力に多少の期待をしていたランラシャは興ざめだと不貞腐れる。
然し,その瞬間,ヨーヨーが後ろの岩に当り岩が跡形も無く粉砕される。
質量速度とは違う威力…天力による回転力を認めランラシャはニヤリと笑う。
「どしたぁ?」
「いやぁ,認識を改めないとなって…」
プチン…
「たりまえでしょう!!」
ブォッ
フルニールの問いに軽く嘯く様に男は言う。
その男に対して感情を高ぶらせる様な風情で彼女はもう片方のヨーヨーを投げる。
ランラシャはヨーヨーの意図が途切れるプチンと言う音を聞き油断が有った。
後ろからの攻撃が無いものと思い侮蔑した表情で大きく回避する。
バッ___
「ヒャッハアァァァ!!攻撃のチャンス…」
クン…
____ウィンドハーフウィップ!
ガッ…
「なっ…!?」
グラァ…
「おらぁ!」
ゴガシャアァァァン!!!
油断していたランラシャはもう一方の腕の動きを見ては居なかった。
否,見ていても無駄な事をしているだけだと侮っただろう。
然し現実は違った。糸等切れてはおらずその糸により足を絡められ彼は横転しそうになる。
其処に半ばカウンター気味に先ほど放ったヨーヨーが戻ってくる。
高等部に直撃する。
ドザァ…
「何故だ…確かに切れた筈?」
はぁはぁと息を切らせながら頭を抑え流石に鈍痛が響き渡ったのか痛そうに彼は問う。
「あぁ,あれ……馬鹿だねぇ,才牙は唯の武器じゃ無いんだよ…糸と糸を繋ぎぎ合せるなんて簡単さ」
「成程…畜生」
ムクッ
ギュルンギュルン
フルニールの答えにランラシャは納得して痛みも取れたと立上る。
損傷は全く無く殆どダメージは無いと言って良い。ランラシャは顔を覆いながら言う。
—「何故,水とか風とか弱い奴なんだ…炎や雷とやりあいたかった」—
彼女はそれが堪らなく腹立たしく舌打ちして両方のヨーヨーを高速回転させる。
風が撒き上がり圧縮されていく感覚が生まれる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「風が弱いですって………そりゃぁ,思い込みでしょう!」
『何だ……体が?』
___奥義《フォビドムグラビドォン!!!》
ズン!
ガグゥン…
「なっ!?」
彼女はランラシャを中心に半径十メートル程度の空気を自らの才牙で圧縮し
重力として圧し掛からせる。圧倒的な重圧にランラシャは耐え兼ね地面に叩き付けられる。
硬いからだの性で余計重みに悲鳴が上がりミシミシとうなる。
彼女の才牙の奥義,風の重量で相手を押し潰すフォビドムグラビドォンだ。
彼女はゴミでも見るような冷たい顔でランラシャを見る。
ドドドドドドドド
「どっかな?風…弱いかな…」
そう良いながら重量に一方のヨーヨーを逆らわせ天空へと移動させ急降下させる。
「重量の放流を受けたヨーヨーは着地までに通常の何千倍の衝撃を生み…」
———爆ぜル____グランボム!!
ドオォン
その衝撃に大地が捲れランラシャが大きく呻く。
「どっかな?」
「___認めるぜ。あんたが今までの風使いとは違うと……でもよ」
「何?」
「俺だってまだまだだぜ…」
バチバチ
『まさかこの体勢で!?』
過大な重力の成せる攻撃に喘ぎながらランラシャは不適に笑い体から電流を発した。
その電流は竜のようにうねり見る見る肥大して行く。そして……ランラシャが雄たけびを上げる。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
カッ
___雷王竜ノ嵐!
冥撃の最高峰…雷の上位冥撃の最高峰が体全体から迸った。
其れに対し彼女は余り同様はしなかった。まさか,此処まで自分の技が通じず
天津さえ強力な反撃が来るとは思っていなかったが…寧ろ反撃は強力な方が良いのが事実だ。
何せ,アーサーの才牙は相手の攻撃を包み込み武器とするのだ。
「雷が好みだったか?」
先ほどまで目立たなかった…後ろに退避していた男の低い声が響く。
避雷針に向う雷の如くにアーサーの剣にランラシャの意思を反映するはずの攻撃は向かい
吸い込まれて行く。ランラシャはこんな才牙を見た事が無い。
人夫々才牙の能力は違うがこんな発想は考えた事も無く慄然とする。
パチパチ___
僅かにランラシャの冥撃の放流がリヴァイアサンから漏れる。
其れを見たアーサーは満足そうに言う。
「良い攻撃をありがとう…お陰で良いお返しが出来そうだ」
バチバチ
次第に剣の発する光りは光沢を増して行き巨大な怪物のシルエットを作る。
『一角の馬………』
そう,ランラシャが伝説の生物を脳内に思い浮かべた瞬間その雷の馬は地面を駆ける。
アーサーの剣を指揮棒にして…
パカッパカッ
「うっウワあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
奥義___《ヴァルパジア》
バチバチバチバチ!!
強大な電気の放流が天を焦すほどに逆巻きランラシャの咆哮を包み込む。
その間に,フルニールはフォビドムグラビドォンを解き自らの天力を極限まで圧縮する。
カッ
「止めだあぁぁぁぁぁぁぁ!!青天の風楼砲!!!」
ズガアァン!!!
翠の鳥のような天撃がランラシャの居る場所に向けて飛来した。
∞END∞
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