二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: バスターズ 幻想の王 第十話更新 コメしてえぇぇぇぇ!! ( No.34 )
- 日時: 2010/10/29 18:16
- 名前: 風 (ID: FCLyGM6a)
オスカル様へ
何時も何時も有難う御座います。
ベタ褒めして下さり有難う御座います!!
確かに生まれる前に子宮の中で子供がこんな形で死ぬというのは考えただけで吐き気が…
シュバルツは余り嬉しくなさそうです…がね^^
では,久々の更新ですvv
ヴァンデルバスター
幻想の王
第一章:桜舞う国で
第十一話「告白」
ダイッチとシュバルツ…
ギルベルジアと言う町へ向かい二人はボートを漕いでいた。
手漕ぎの小さな二人乗るのがギリギリのボートだ。
シュバルツが籍を置いていたハーケンドールとの契約を一時的に破棄し二人は,
遠く何回に広がるギルベルジアへと向かう。その途中,どうしても船が必要となる。
然し,情けない事に船に金を掛ける費用が無い。
否,船に金を掛ける余裕がこの先を考えると無いと言うのが適切か。
バシャンバシャン…
「グッウッ…」
「どうしたの!?」
「揺れる……」
「え?」
オエェェェ…
シュバルツはボートを漕いでいる途中に行き成り朝食べた物を吐瀉する。
どうやら船酔いの様だ。漕ぎ始めてまだ殆ど経っていない。
それなのに吐いた事から推測すると彼は元来船に弱いのかとダイッチは推測する。
そして,この状況で其れは不味いのではないかと…直感する。
「うぅ……酔った,くっ俺とした事が俺は船酔いする事を忘れていた!」
「随分長い間船には乗ってないの?」
「もう,7〜8年乗ってない…」
「はぁ」
シュバルツは喉の奥の当りの苦味を堪えながら懺悔する。
ダイッチもその様を見て完全に忘れていたのだと怒る気にはなれなかったようだ。
シュバルツは正直に答え体にムチを打つ様にして何としても対岸までは辿り着かねばと意思を見せる。
「そう,気負わなくて良いよ……此処は強いモンスターは出ないみたいだしね?」
「だが,足場は是だけ……なんだぞ」
慎重かつ真面目なシュバルツはダイッチの楽観視を指摘する。
常にシュバルツの言う事は的を射ている。ダイッチは其の事に圧巻されながら尊敬の眼差しを向ける。
「見晴らしも良い…俺もお前も遠距離型だ。」
「確かに,魚影とかが見えた時点で反応できるようにしないと…」
「アァ」
「じゃぁ,僕が今は漕ぐ方に集中するからシュバルツ君…が見回りを頼むよ」
「分った___」
姿を隠して遠くから威力の劣る攻撃で敵を錯乱するというスタンスの
天撃使いや狙撃手にとってこの回りに何も遮断物の無い丸裸の状況は避けるべき物だ。
然し,其れを知った上で彼はこの選択をした。今後の事を考えて…
シュバルツ達は2週間程度前に戦士団を組み
そして,其の日から同じ団員でありながら実力が違いすぎるドラゴとは別行動だ。
足を引っ張ってしまうというのと彼等の目的がシュバルツの未だ見ぬアーサー戦士団の団員
ベリウス・ジェノバだからだ。人探しをするなら二手に分かれたほうが良い。
それを言うなら三手に別れたら良いと言う者も居るかもしれないが
シュバルツ達は1人で町と町の間を横断するには実力不足だ。
ドラゴとしては根無し草なベリウスを探すまでに少しでも
彼等の実力が高くなる事を望んでいるのだろう。
そして,シュバルツが水面と上空の警護に当り始めてから会話が途絶え沈黙が走る。
此処に来るまでにギルベルジアの前に有る小さな街に幾度か拠り其処で宿を明かしていた。
その序でに彼等は二人の連携を深める為と資金作りの為に幾つかクエストをこなしていた。
其の間にダイッチが大きなミスをしてシュバルツはお冠なのだ。
そんな張り詰めた空気の中,魚影が現れた。
シュバルツは透かさずガンケースから銃を抜き銃口を向け其れに弾丸を連射した。
敵は,それでも生き絶えず水面から顔を出す。
痛みと出血で怒り状態だ。
シュバルツは容赦なく引き金を引く。
ガチャンガチャン…
『ちっ!この俺が考え事をしていたからと弾数を数え間違えた!?』
「シュバルツ!!くっ———天撃の雷弾!」
ピシャアァァ…
「ギガアァァァァ!?」
グラァ…
「ダイッチ」
「あのままだったらコンバート間に合わなかったでしょ?」
「すまん___」
バシャァン…
然し,銃に弾は残っていなかった。
弾数を数え間違え弾数以上トリガーを弾くなど今の狙撃手として成熟した彼にはありえないことだった。
彼は不覚悔いながら銃弾のコンバートに差し掛かるが間に合わない。
瞬間,後からダイッチの天撃が命中する。体が水で湿った水生生物には最も効果的な雷の天撃だ。
シュバルツは恐る恐る後ろを見る。
そして,目線が合さる…
「シュバルツ___最近連携が取れて無いよ…」
ダイッチは弱気な声で言うのだった。
∞END∞
NEXT⇒第十二話「告白 Part2」