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Re: バスターズ 幻想の王 第十三話更新 コメしてえぇぇぇぇ!! ( No.40 )
日時: 2010/12/04 10:39
名前: 風 (ID: 8Tlqu13n)

夢へ
有難う!
俺の影響絶大じゃん!!

アーサーとフルニール素敵ですよね^^
あたしも思い浮かべました!ポアラ好きじゃないけどね…
有難う御座います♪存分に萌えてください!

ワン良いよね…やっちゃうちょい役のフォーテさんも素敵vv
何れ出したいなぁ★



ヴァンデルバスター
幻想の王


第一章:桜舞う国で
第十四話「怪しき町 Part2」


吹飛んだフォーテを尻目に男はなにやら楽しそうに笑う。
紫色の短めの立たせた髪の毛,そして金と銀のオッドアイ。
口角は常に上へと曲っているのだろう不敵な感じだ。
シュバルツは其の男の一際凄まじい存在感に少なくとも今此処に居るバスター達の頂点だと悟る。


「何のデビューだ?」
「決まってるだろ?」

訝りながらシュバルツは問う。
普通なら此処のバスターとしてという事だろうがどうやら様子が違う。
そもそも普通そんな事を言うのかと言う疑念…


「この牢獄の町の住人だよ…」
「牢獄の町!?」

「知らねぇよなぁ…知ってたらこないもんなぁ」


男から発せられた爆弾の様な言葉。
牢獄___どういう意味だ?外からは普通に入れた…そんな噂を聞いた事も無い。
情報の徹底した凍結…その疑念。
無論,それは町の重鎮とハウスの鑑定士の両方の力が有って成される事だ。
明らかな違法行為の香にダイッチが声を荒げる。
それに対して男達は自嘲気味に笑う。
そのリーダー格だけではなく皆が。


「小僧…此処に入っちまうと外に出られないんだよ…何故,そんな事するのか知らねぇがな」
「そうそう,そして時々ぽっきりと誰かが消えるんだよ……神隠しなんて呼ばれてる」

「神隠し……そんな馬鹿な」
「実際には神隠しなんてあるはずねぇよなぁ…多分,逃げようとした奴が殺されてるのさ」

「だから…逃げる事もできずここに燻るしか無いから囚人?」
「そう言う事……まぁ,バスター生活しないで飯食えるんだから天国かもな」

「酷いな…明らかに鑑定してしての本分を逸脱してる」



口々に男達は言う。
それと同時に何故,何もできない状態だからと言って彼等に食事を取らせるのだろうという疑念。
そして,彼等がバスターとして行動をしなかったら何が起こるかと言う疑惑___


「どうにも嫌らしい匂いがするな」
「てめぇ名前何て言うんだ?」


「シュバルツ___所で此処の主はどうした?」
「何時もこの時間は外出中だ…正直,俺たちバスターの面倒を見ることも無いとなると
ハウスの鑑定士も無用の長物だよな?」


先程の紫髪の男がシュバルツに名前を問う。
それに付随してシュバルツはハウスの鑑定士の行方を尋ねる。
彼の言う事は一見正しい。この町は底辺が瓦解している。
だからこそ正しい。
然し,産まれる1つの疑念…


「もう1つ問う。何処に行っているか分るか?」
「知って何になる?知ったところで…クエストも受けられないぜ?」

男からはこの街に居れば当然の極全うな答え。
然し,シュバルツの読みが正しければその鑑定士は恐らくは
目的が有って席を外している。その目的は何か場所が分れば究明できる。
それを考えている事を男は悟り言う。


「場所は分らない…尾行は何度かしたんだがあの人は勘が鋭い」
「あの人?」


シュバルツが矢張り気になると言う風情なので流石に呆れて男は言う。
実は矢張り彼も気に成っていたのだろう。そして,シュバルツと同じ見解に辿り着いていていた。
そんな彼のあの人と言う呼び方にダイッチは反応する。



「俺は餓鬼の頃から此処の出身でね?多少,あの人には特別な感情が有る………
セレナ・ルーシェ……今でこそ皺くちゃのばあさんだが昔は美人だった」
「そう言えば貴方の名前は?」

「ラッセル………ラッセル・ヴァロンアークだ」

男は何処か遠くを見るような瞳で…憧れの人を見るような瞳でセレナを語る。
そして,ダイッチはそういえばこの人の名前を訊いていなかったと感じ直球に彼に問う。
彼は静かに名を告げるのだった。



                              ∞END∞


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