二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ヴァンデルバスター 幻想の王 開催 ( No.6 )
日時: 2010/03/25 16:47
名前: 風 (ID: um7OQR3E)
参照:  

ヴァンデルバスター
幻想の王


第一章:桜舞う国で
第一話「絶望の逃走 Part1」


とある森の中,鬱蒼と生い茂る森のせいで風通しが悪く日光をも遮られている。
其処に1人の男。
黒いマント付きの服,鋭い青い瞳の端正な顔立ちの短髪…口元を隠した青年だ。
無口そうな彼はこの世界で蔓延る悪意ヴァンデル及び
彼等が人間世界を破壊する為に魔界から召還・或いは運び出した魔物を搾取し生計を立てている…



           ———ヴァンデルバスター


                       その1人___



                 シュバルツ・J・シンクレイア


ガサガサッ…


ダン…シュバルツ「最後の一匹だ…」ダン…

パァン…

シュバルツの今回の任務はシュバルツの根城にする町,
ハーケンドールの近くに出没した魔人から離れて野良化した魔物の討伐だった。
魔物はナイトスナイパーと言う上位の魔物だったが彼のセンスと武器を持ってすれば難しくなかった。
案の定彼は傷1つ無く任務を終える。


ドン…ナイトスナイパー「甞めるな人間」

魔物の人間に対する殺戮の意思は魔人に大切な人を奪われ復讐を誓った人間のそれに近い。
最も其れは魔人が良い様に植え付けてこの地上に送ってきた物だから当然なのだが…

ポタポタ…シュバルツ「チィ!街からの報告では12対だったはず!数え間違いなど有得ん!」

街から報告を受けたとおり十二体の野良を確実に一撃ずつで射抜いてきたシュバルツ。
段数を確認し十二対に一発ずつしか使っていない事を確認しクエストを終ったと判断した。
然し,野良の魔物は後一体居た。彼は突然の攻撃に対処しきれず傷を追う。


ダン…ナイトスナイパー「死ねぇ!」ガッ…
シュバルツ『おいおい…銃使いの魔物が突進か…最近,鉄を搾取できてないって事か』

ゴロンゴロン…
ナイトスナイパーの捨て身の突進を食らい急斜面を勢い良く転がっていく。
体中に痛みを感じる。普通の服なら大怪我だがモンスターと戦う事が仕事の,
ハンターにとっては大したことはない。彼等の服は一見普通だが頑健その物だ。
相手が突進をしてきたと言う事はお得意の銃は使えないのだと判断して少し気が楽に成るシュバルツ。
転がるのが収まった瞬間にナイトスナイパーを蹴り飛ばし弾薬を詰める。

ヨロヨロ…ナイトスナイパー「まだだ…」
ジャコン…シュバルツ「グッドナイト…」タン…

至近距離で撃ち放たれた弾丸がナイトスナイパーの頭を破裂させ脳髄が砕け散り飛散する。
血を所々に浴びながらもシュバルツは冷然としていて自らのミスを嘆いた。


                               ∞END∞




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