二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ヴァンデルバスター 幻想の王 第二話更新 コメ求む ( No.7 )
- 日時: 2010/03/28 14:00
- 名前: 風 (ID: Sn/ReK/b)
- 参照:
ヴァンデルバスター
幻想の王
第一章:桜舞う国で
第二話「絶望の逃走 Part2」
シュヴァルツは傷の止血処理を行った後にとある場所へと向かった。
ハーケンドールのヴァンデルヴァスター統制協会:通称バスターズギルド・ハーケンドール支部。
一箇所で契約すればどのギルドへ行っても認可されるため無駄な手続きなどは一切必要ない。
定住するか流浪の旅を続けるかは本人次第と言う事だ。
ギィ…鑑定士「ホッ…誰かと思えばシュバルツか。遅かったのう?」
ギルドは小さな小屋の様な建物で基本的に
バスターとして名を馳せた歴戦の勇士が鑑定士をやっている。
鑑定士とは任務の適正(レベル等)を調査したり相手の目を見る事で,
相手の記憶を読み取りLvUpに足るかどうかを判断する役割がある。
また,報酬を渡したり悪徳を働いたバスターの処罰も行う。
シュバルツ「クエストは完了した」
鑑定士「まぁ,そう焦らず網膜鑑定をするから目を見せい」
チッ…シュバルツ「早くしてくれ」
鑑定士「そう急かすな…年寄は労わるものじゃ」
傷を庇い嘆息しながらシュバルツ任務成功を言い渡す。
然し,鑑定士として当然の義務を果そうと鑑定士の軟い80にはなりそうな女性は目を見せろという。
因みに相手の眼を見る事で鑑定士達は相手の過去の記憶を読み取るといったが…
それはバスターとして契約を交わした者のみに適用される。
シュバルツは渋々ながら目を老婆に向ける。物の十数秒で鑑定は終りクエスト達成。
報酬2000Bを習得する。
ジャラッ…鑑定士「嘘じゃないの…まぁ,主なら是位は楽勝じゃろうけどな♪」
シュバルツ「……………」
鑑定士「ほっ!?どうした…何時も暗い顔じゃが一段と暗いのう?
報酬に疑問でもあるのかの…あぁ,ギルドの観測からもれた一匹の分ならちゃんと…」
シュバルツ「___違う」
鑑定士「矢張り……肩の傷,狙撃手なのに傷をつけられた。それが許せんのじゃな?」
鑑定士は真実だと断定し約束の報酬に先刻の観測からもれた一匹の分を+してシュバルツに渡す。
ナイトスナイパーの数から考えて妥当な報酬なのだがシュバルツは浮かない顔をしている。
一度冗談の鎌掛けをして彼の反応を確かめ鑑定士は矢張りと言う風情で見定めて言う。
シュバルツ「………」
鑑定士「お主の慢心を正すには丁度良かったではないか?」
シュバルツ「慢心だと?」
鑑定士「そうじゃ…クエストはこの支部に付くまでがクエストじゃ…
そして,懐に入り込まれれば銃は途端に弱くなる!遠距離戦ばかりを想定し…
自らは絶対に近距離に迫られない等と言う慢心で近距離戦用の武器を持たなかった」
相手の動き,急所などを予測した上でポジショニングして
遠く高みから一方的に嬲り殺しにする。
頭脳を使うが傷を追うことは少ない戦い方を好む者に銃使いは多い。
シュバルツもまたその1人でそれにより失敗した事の無い慢心から近距離武器を持たなかった。
—確か二銃ハ主好みの武器ジャろうヨ
然シの…ソレダけデは抜けれヌ局面も有るのモ事実—
今は無き師匠の言葉が脳裏に浮ぶ。
シュバルツ「俺は___」
鑑定士『少し遅いくらいじゃが気づけた事は良い事じゃ…
それはナイトスナイパーに感謝するかのう』
今,初めての屈辱を受けて立ち直ろうと新しい道を造ろうと必死になっている青年が居る。
鑑定士はそれを見守る。大きく化けるか此処までか…其れで分る。
シュバルツ「今のままじゃ力が足りない」
鑑定士「なら,何とする?」
シュバルツ「ザオ遺跡……あそこで修行をする。剣のだ!」
鑑定士「ホッ!本部には連絡しとくから安心せい♪」
パチパチパチパチ…バスターA「よっ!頑張れ若いの!!」
バスターB「期待の新戦力になってくれよ!!」
シュバルツ「言われなくてもなってやるさ」
バスターC「頼もしいねぇ…若気の至りで体壊すなよぉ♪」
シュバルツ「そんなヘマはしない。」
バスターC「そりゃぁ,良かった」
シュバルツは自らの意見を述べる。
多くの野生化したモンスターの徘徊するザオ遺跡で剣
の修行をする事を決めたのだ。
あそこはモンスターが周りに多い割りにモンスターに縁の有る遺跡で
モンスターが入って破壊行動する事は無い。
詰り思う存分剣の修行をしてモンスターと戦いたい時に戦えるのだ。
それは周囲のバスターには有名な事で1人武者修行するためには良く使われるのだ。
其れに対して鑑定士は本部にシュバルツが武者修行に出て当分クエストを出来なくなると報告する。
1つの町でバスターの数は少なく発行される任務とバスターの数が追いつかない為,
普通は殆どのバスターが無理矢理自らのレベルに有ったクエストを背負うのだが…
鑑定士の特別認定が有ると特別に師弟の時間其れを休止する事が出来る。
クエストが降りてきても勿論蹴る事は出来るが何度もそうしていると,
戦士としての素行を疑われたり信頼がなくなったりするため
通常は鑑定士に断ってから武者修行はする。
その武者修行発言を聞いて支部で屯して酒を飲んでいたバスター達がシュバルツを送り出そうとする。
支部は狭い建物になっていると前述したが上はダミーで中心部は地下に有り,
案外広くバスター達に酒や本を振舞う場所にもなっている。
ザッ…鑑定士「行っておいで」
シュバルツ「あぁ,恩に着る!」ザッザッザッ…
ザッ…シュバルツ「!!!」
ドクン…鑑定士「おや,アンタは?」
ドラゴ「クエストを受けに来た」
ザオ遺跡へと早速向かうと勇み足でシュバルツは支部を後にする。
先ずは自らの家にある師匠の遺品である名剣『ヴェスパディア』を取りに行く予定だった。
そんな事を考えていた時大柄な戦士が横を通った。2mは有りそうな巨漢…
いや,バスターなら幾らでも居るが…それ以上に纏う存在感で3m以上に感じたのだ。
圧迫感…息が詰まるほどの存在感……只者ではない。然し,見た事もない男…
物語は加速する___
∞END∞
NEXT⇒第三話「絶望の逃走 Part3」へ