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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師*少女の旅* ( No.1 )
- 日時: 2009/12/10 16:36
- 名前: ルル ◆rbfwpZl7v6 (ID: XHLJtWbQ)
- 参照: 描写が短い…どうやったら長くできるんだ〜!
プロローグ
真っ白だった。上も、下も、右も、左も。どこを見ても、何も見えない。ただ白としか表現できない空間だ。
その空間の中央に、一人の少女が佇んでいた。
年の頃は十代の前半。黄色と白のチェック柄のパジャマを着ている。眠っているのか、眉は閉じられたままだ。そして肩にかかる程の桜色の髪が、あちこちはねてしまっている。朝起きたばかりの人のようだ。
「……」
少女の顔がコクンコクン、と上下に揺れる。どうやら本当に眠っているらしい。しかし立ったまま眠れる、と言うのはある意味ですごい。
「ん」
その時、少女の眉間がかすかに動いた。ゆっくりとその眉が重そうに開かれる。眉が完全に開かれると、意志の強そうな金色の瞳が現れた。現れた途端、金の瞳に戸惑いの色が浮かぶ。
「ど、どこ! ここ!?」
少女は辺りをキョロキョロと見渡しながら、叫んだ。しかし、見えるのは何もない空間だけである。
「ゆ、夢! 夢に決まっているじゃん」
少女はそう自分に言い聞かせる。そして、両手で自分の頬を思いっきり引っ張った。かなり力を込めているらしく、手が少し震えている。
「ひ、ひはい」
痛みは現実のものだったらしい。少女の顔が少々歪んだ。その後、さっと頬から両手を離した。
「う、そ……なんで? これって夢じゃないわけ?」
少女が呟く。
「そう。ゆめじゃない」
その問いに答えるように、声が響いた。透き通っているかなり高い声。
直接語りかけているのではなく、空気全体を使って伝えているような不思議な声だった。
「だ、誰!?」
辺りには誰もいない。人の気配はおろか、何かがいそうな感じすら感じることはできない。
〜つづく〜
私用です^^ 続きはまた明日!
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