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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 涼宮ハルヒの嫉妬 ( No.16 )
- 日時: 2009/12/18 16:55
- 名前: song (ID: p17IpJNR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=11516
さて、あれから十数時間。俺は学校をさぼり、悠々自適に過ごしていられたのには理由が絶えないが、かくしてウチに新しい家族が出来たわけだ。あまりに突然のことで妹も本当に驚いていたが、そこは順応性の高い俺の家族だ。反対などあるはずもなく快くひよりのことを受け入れてくれた。それに妹は懐きだしたら利ない。
「しかし、何だってこんな健気な子をたらい回しにしたのかねぇ」
母さんはひよりの目の前でぶっちゃけた話を始めた。
「ま、まぁ親戚とは言え生活が苦しい家庭もありますし……」
しどろもどろでひよりは答えた。
「社会問題ってやつだよ。ヘタな詮索するなって。ひよりが困るだろ? 」
俺は回りくねってフォローした。
「あはは……」
苦笑いだ。
「あれ、そう言えばあんた誰か迎えに来るって言ってなかった? 」
不意に母さんは言った。
「あッ !!! しまった、すっかり忘れてた……」
またしても忘れていた。いつもなら忘れることじゃないはずだが、ひよりの存在があやふやにしているのだろうか……
いや、そんなことよりハルヒを家に入れるわけにはいかない。告白された次の日に女の子を連れ込んだなんて知れたらどんな地獄を見るかわからん。
「もうすぐ18時よ……? 今からどこか行くの? 」
放任主義の母親だ。あまり心配している素振りはない。
「それはハルヒに聞いてくれ。まぁ十中八九出かけるだろうから晩飯はいいよ」
俺もそれ相当に答えた。
「はいはい。あんまり遅くならないようにね……」
母さんがそういい終わるか否かで俺は身支度を済ませ、部屋を出た。そして、数分後……
「ピンポーン」
怪しげにベルは鳴る。
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