二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: マーメイドメロディーぴちぴちピッチ 嵐の後の嵐 ( No.5 )
- 日時: 2009/12/14 18:02
- 名前: R@Mi (ID: bxOWKuH4)
エピソード2
ミミ「シェシェを助けて!」
数時間前の海の中
ミケルが元の世界に戻ったことにより、彼に取り込まれていたBBSは、古代人類ではないため元の姿に戻ったのである。
シェシェ「元に戻ったは良いものの、な〜んにもすること無いわね」
ミミ「ホントだよね〜」
シェシェ「私達の力も、戦い以外には役に立たないものね〜」
ミミ「ホントだよね〜」
??「お2人さん、随分と暇そうだね〜」
誰かが岩影から顔を出した。
BBS「誰!?」
??「私?私の名前は『琴羽』、アカクラゲの水妖よ。」
その少女はストレートの長い黒髪を綺麗に切り揃え、和服に身を包んでいた。
琴羽「どう?私の仲間にならない?」
シェシェ「仲間になる?」
琴羽「そう、再びこの海を荒らすのよ!マーメイドプリンセスの真珠の力で! その為に貴方達に力を貸して欲しいの。」
ミミ「それは・・・マーメイドプリンセスと戦えって事?」
琴羽「そうよ。貴方達も私と同じ水妖、海を荒らすために生まれた者同士じゃない。」
ミミ「・・・イヤ!」
シェシェ「・・・ミミ?」
琴羽「どういうこと?あの憎きマーメイドプリンセスを懲らしめたくないの?」
ミミ「アタシ・・・・あの子達とは戦いたくないの」
琴羽「何?今まで負けてきたんでイヤになったの?」
ミミ「違う!」
ミミは少し涙ぐんでいた。ミミが戦いたく無いのは、かつてマーメイドプリンセスに助けてもらった事があるためである。
琴羽「・・・貴方はどうなの?」
琴羽はシェシェの方を見た。
シェシェ「・・・私は・・・」
シェシェはミミを見た。涙ぐんでいる自分の可愛い妹。最期の戦いのとき、涙ながらに自分に戦意喪失を告げた妹。
シェシェ「貴方バカなの?私達は2人で1つなのよ?私の可愛い妹が戦いたくないと言うのならば。」
琴羽「チッ!あっそ、じゃあ仕方が無い。力ずくでも私の仲間にさせてやるわ」
そのとき、琴羽から黒く、禍々しいオーラが吹き出た。そのオーラが一斉にBBSに降りかかり、2人の身を包んだ。
2人の悲鳴が聞こえる。それを琴羽はあざ笑っていた。
琴羽「その黒いのは猛毒よ!それが体内に入ったら貴方達は私達の思う壷!」
シェシェ「ミミ!貴方だけでも逃げて!」
ミミ「出来るわけ無いよ!そんなこと!」
そのときシェシェの手から竜巻が発生した。その竜巻はミミを目掛けて勢いよく飛んでいく。その竜巻の勢いでミミの身体は黒いオーラから出ることが出来た。
ミミ「シェシェ!」
シェシェ「キャァァァァ!」
ミミ「シェシェ!シェシェ!」
そしてミミは、シェシェの竜巻に押され飛ばされ続けている。だんだんと意識が遠のいていく。
朦朧とするミミの視界にはもうシェシェと琴羽の姿は無かった。
(続く)