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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【D灰×APH】 —世界を駆ける力— ( No.33 )
- 日時: 2009/12/19 10:39
- 名前: 葛端 ◆Jm1.jcFZPA (ID: COldU63y)
‡ 帝国Ⅲ ‡
……危なかった。
私は朝食を終えて1人で廊下を歩いていた。
どうしても時々兄を思い出してしまう。
“日本”を持っていた……………
優しかった兄を…………
——————唯。
「どうしました?? 唯??」
目の前に居るのは短い黒髪に黒目の青年。
———一見、青年に見えるが年齢はちょっととんでもない。
「…………何でも」
生まれて直ぐ親に捨てられた私を拾ってくれたのは兄だった。
だから血のつながりは無い、義理の兄。
でも、それでも私を大事に育ててくれた。
そして、私と兄には不思議な特徴があった。
時が進まない。
何年経っても外見はあまり変わらない。
歳を取らない、とでも言う感じだ。
そんな事があるのは精々“国”
私はそれから“国”に興味を持ち、国記録を始めた。
そんな私に兄はそっと教えてくれた。
「良いですか、唯……今から言う事は誰にも言ってはいけませんよ??
貴方は…………
…………国なのです」
国??
私が??
兄は「私は“日本”と言う国です」と付け足す。
それから、私は色んな事を調べた。
国は勿論。
強くなる方法。
世界情勢。
でも、そんな時私は知ってしまった。
“AKUMA”と言う存在を。
それでも、知らなかった。
自分の希望の灯火は。
既に消えてしまいそうなことを。
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