二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜  ( No.116 )
日時: 2010/02/11 10:40
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: OhjxYZN.)
参照: 桂が大っ好きなのに小説に出せない(泣) 別PCより


第37訓 〜ツッコミは一人で十分〜

真選組屯所

「改めて、千開党について詳しく聞かせろ、重原」

そう指示したのは川島。
それを聞いて、重原は口を開く。
その話を川島と、隣に座っている山南は聞いていた_____


* とあるアパートの一室


浪士達の朝は騒がしい。

真選組に見つからぬよう、身を潜めて暮らす浪士達に安息など、遠くかけ離れた非日常だ。

そんな騒がしい日常を続けるものたちの中には、幼い子供が2人。

* 真選組屯所

「千開党は1人の党首と2人の副党首、『六強』と呼ばれる6人の幹部から成り立っています。」


「そのうちの副党首の2人は『子鬼』と呼ばれています。名前は____


* とあるアパートの一室


魅(すだま)と魁(かい)」


「魁っくぅ〜ん!!」

キンキンの高い声が寝ぼけている少年の耳に入った。

「何……すだ、ブフォッ」

布団から起きようとした瞬間___自分の下へダイブしてくる少女が1人。
額と額をぶつけ、少年は倒れるが、少女は納まらない。

「ねぇ魁くん!朝ごはんは何がいい!?ジローが作ってくれるって言ってるの!ねぇ!何がいい!?  てアレ?魁くん!?魁くぅん!?」

少女は魁という名の少年の胸倉をつかみ、思いっきり揺する。
みたままでは少女は魁を殺そうとしているように見えるが、少女はあくまで魁を起こそうとしているだけだ。

「魅……コレ魁、死んだんじゃねぇンだろーな?」

そういうのは顔に傷のある男___豊中次郎である。

「嘘!?だめ!死んじゃダメ!ダメだよぉ〜!!魁くん!」

そういいながら魅という少女は魁の頬に連続ビンタを食らわしている。

「魅の行き過ぎた行動が魁を死に追いやってるんだよ。オメー等それでも姉弟か?」

豊中は顔を引きつらせてそう言った。

「大丈夫、魁くんはあたしの妹だもん!「弟な」死なないもん!」「死なないって、現に魁死にかけてるからね」



真選組

「『子鬼』は強いです。とても……」


* とあるアパートの一室

「呆れンなー……で、朝飯なにがいいんだ?」

「魁くんと食べれないご飯なんてご飯じゃない……」

魅はすっかりテンションが下がってしまっているようだ。

「じゃあ魁は?」

「やきそば」

「朝から子供がそんな晩飯みてーなモン食うんじゃありません……て、え?」

「やきそばが食べれない日なんて生きてる意味がない」

「か、魁くん!生き返ったんだね!すごーい!いつの間にドラゴ●ボール集めてきたの!?」

「魅、俺死んだと思ってたの?」

「うん……」

「俺は魅の弟だから大丈夫だよ」

「うん!あたしこんなにいい妹を持ててよかった!」

「いや弟だから!魁、男だから!」


そう___安息など、浪士達にとっては非日常なのだ。