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第39訓　〜買い物は大袈裟に買っておくといい〜

アパートに戻ってきて、豊中は悶絶した。

いとことで言うと、
増えていた。

彼を含め3人しか居なかった部屋は8人になっていた。

「オイ、こりゃどーゆー意味だ?全員よりによって金欠か?だったら言わせてもらおう。
働けおめーら!」

狭い部屋はパンパンになり、それぞれが思い思いにすごしているためグチャグチャである。

①「わぁー!おかえりー!もう帰ってこなくて良かったのに」「魅、おめーホンとに12歳?」

②「……やきそば」「ないからね。」

③「まァ買い物が出来る犬なんてはじめて見たわ。コッチへおいで。ご褒美を開けましょう」「いらねーよ。犬じゃねーから。俺。」

④「すまんねぇ、三郎。「次郎です」わしゃ定年退職したからのう、金がないんじゃ」「安心してください。年金と言うものがあります」

⑤「おいココは本当に家か?なんか……臭い」「勝手に上がりこんでよく言えたなそんなこと」

⑥「おっせーんだよ!とっとと飯つくれや!!」「素直にすんません」

⑦「おい、ジローもあがれあがれ。「あげすぎです。党首。」みんなで朝飯を食べよう」「なんで朝?なんでよりによって朝?」

一言ずつ説明しよう。

①は副党首の魅。
②は同じく副党首の魁。
③は第4班班長の梅崎千代。
④は第2班班長の隈井住朗（くまいじゅうろう）。
⑤は第6班班長の山見清助（やまみせいすけ）。
⑥は第1班班長の剛田阿門（ごうだあもん）。
⑦は千開党党首の吉川千開（きっかわちひろ）。

そしてすべてのボケにツッコミを入れているのが
第5班班長の豊中次郎。

千開党の幹部が勢ぞろいである。
勘がいい人は気づいたと思うが……
千開党に第3班は現在ない。
千開党とは別の攘夷の組織との会談の際、押し入ってきた真選組に壊滅されたのだ。
その場に居た攘夷浪士は全滅させられたと聞いたが、定かではない。

「………ハァー」

豊中はため息をつくと、仕方なく朝ご飯の支度に取り掛かった。
そこで、気づく。

「………食材が足ンねぇ……」